ロボット同士のバトルというのは僕は好きです。
ですが、今回のロボ格ゲーは「やってないのに嫌悪感がある代物」です。
ガトー「その『ロボ格ゲー』には既にVSシリーズがあるが…、今回紹介するものは何だ?」
「ライズオブザロボット2」です。
2とあるように前作は1994年にSFCとCD-iで発売されました。自称「スト2超え」です。
因みに2は1996年にPC、SS、PS1から発売されました。番付には乗ってませんでした。
ガトー「ほう、そのようなゲームがあったとはな。」
前作は
「コンティニュー不可(2回負けたら最初からやり直し)」
「全モードでキャラ選択不可(使用キャラはCYBORGというペプシマンモドキのみ)」
「対戦相手のパラメーター紹介スキップを飛ばすには3回スキップが必要」
「必殺技は高威力だが異常に出しづらい(CD-iは余計に出ない上にコマンド説明も無い)」
「投げもダウンも無い、命中とガードの区別が困難」
「ガード時の硬直が長すぎる(解除されるまで操作を受け付けない、先行入力も無効、キャンセル不可)」
「ムービーが蛇足、EDではムービー再利用」
「対戦時のみ超必殺技(透明化、相手の超必無効、無敵化、コマンド左右反転)使用可能(1試合1回のみ発動可能)」
「音楽がぶつ切り(停止したところからフェードイン、ロードする度に音楽が停止される)」
「CD-iでロード時間激増」
「まともな操作すら不可能」
「グラフィックもそこまで変わっていない上に動きが荒い」
「CD-iはBGMかSEの選んだどっちかしか再生されない」
「CD-iの少なすぎるボタン(1、2、同時押し)で格ゲーをやる事自体が無謀」
とクソ格ゲーです。
ガトー「要するにキャラも選べず、操作性も極悪な上にコンティニューもできない低レベルの格ゲーというわけか。劣化移植として有名なSFCの餓狼伝説の方がまだ遊べそうだ。」
本作は
使用キャラ18種
相手の必殺技を奪う「ターミネーション攻撃」
ゲージ技「スーパースペシャル」
相手のパーツを引き抜き、自分の攻撃にする切断技
カラーエディット
…
という新要素を持って帰ってきました。
でも、いくらデコレーションしても元がゴミなので…。
ガトー「道端の石をいくら着飾ってもダイヤモンドにはならんからな。」
ここから2の問題点を語っていきます。
前回もかなり酷いゲームなので出来はお察しですね。
ガトー「1に関しては有志の動画を見てもらうと助かる。」
①企業ロゴ
ゲームに関するメッセージや開発元のマークが表示されます。
これは約15秒もあるので地味にイライラしますよね。
ガトー「最低でも15秒か。このような細かい粗が腹立たしい。」
②タイトル画面
BGMはQueenのギタリスト、Brian May氏の「Cyborg」のサビ部分です。
曲自体はこんな感じです。一回聴いてみましょうか。
ガトー「ふむ、白狼楽曲でも紹介したいほどの曲だな。例の駄作に使うのが勿体無いほどだ。」
良い曲なのですがいい事だけではありません。
今まで無音の中、他のゲームより音量が大きめに設定されているのでやかましいです。
ガトー「これを遊ぶ為だけにテレビの音量を下げなければならんのか…。」
③キャラ選択
キャラ決定画面でカーソルをそのキャラに合わせて決定キーを押すとカラーエディットが可能です。
1キャラ毎に256パターンもあるのは皮肉抜きで充実しています。
ですが完全決定の方法は使いたい色に調整した後一定時間放置する事です。
ガトー「○ボタンを2回押したり、△ボタンを押すのような工夫すら無いのか。下らん。」
コンパチキャラがいるとはいえキャラが18人いるので土台も豊富です。
しかし、カラーバーを調整して好きな色合いにするので256色選択できるというだけです。
更にカラーバーは慣性の法則に従って多少ズレてしまうので狙いの色合いにする事すらも一苦労です。
ガトー「この色にしたいと思ってもズレてしまうのか。それならばカスタマイズは諦めて原色を使おう。」
④ターミネーション攻撃
この存在意義はほぼありません。
簡単に言えばモータルコンバットのフェイタリティと一緒です。
ガトー「おまけレベルと思えばいいのか。しかし、これは何をする技なのか?」
これも一覧を見てみましょう。
一応閲覧注意です。
ガトー「音量にも気を付けろ。」
パターンは「爆発、消滅、溶解」の3種だけです。
ロボットなら「全身バラバラ」、「首だけ残る」、「縦(横)から真っ二つ」、「スクラップと化する」もグロさが中和されると思ったのですが見込み違いという事でしょうか?その点大江戸ファイトっていい意味でバカバカしいゲームだよなあ。何せお地蔵様やカッパも流血するし。
ガトー「たった3種類の技もボリュームはスカスカだ。『三種のチーズ牛丼(すき家)』は安い上にボリューム満点で美味だというのにこのゲームときたら…。」
個人的にどのキャラも魅力は皆無です。
強いて言うなら「ROOK(前作ではSENTRY)」」というキャラがライデンゲルググっぽいですがライデン少佐からこんなのと一緒にするなって怒られそうなので自重しときます。
ガトー「思わぬ箇所で風評被害を撒き散らすとはな…。」
④その他の技
1.飛び道具奪取
敵の飛び道具を奪う事も可能ですが、基本的に全キャラ飛び道具を持っているので無意味です。
そのキャラ毎に違う軌道を描くのならともかく、全員真横にしか発射されないので奪うメリットは全くありません。その上奪ったとしても1発しか使えません。
ガトー「1発しか使えない武器を奪う意味は無いな。それならば何故このようなシステムを取り入れたのだ?」
2,切断技
説明書にはこんな記述があります。
「敵の腕をもぎとり、それを武器にして攻撃してきます!」
ガトー「その腕で敵を殴るのか?それとも部位破壊で終わるのか?」
これだけ聞けばモータルっぽくて面白そうと思いますよね?
僕もちょっとは面白くなりそうだなと思いました。
ガトー「きちんと調理すれば面白くなりそうだ。」
ですがこれができる組み合わせは「V1ハイパー(最初から選べるキャラ)→スーパーバイザー(ラスボス)」しか現在発見されていません。
ガトー「この手の掛け合いも皆無なのか。マキオンのソンネン少佐でもハイネデスティニーとの掛け合いがあるぞ。だが、このザマは何だ?」
1ラウンド時にスーパーバイザーのHPが低い時に使用可能です。
これを発動すると文字通り両腕をもぎとります。2ラウンドでスーパーバイザーは攻撃できなくなります。
ガトー「単純な部位破壊か。子供でも予想できる代物だな。」
⑤コマンド、バランス
特殊技に関しては説明書に記載されていません。
日本語版の説明書には各キャラの必殺技2種しかありません。
コマンドが複雑なのだろうと予想できるスーパースペシャル(ゲージ技)のコマンドも皆無です。
ガトー「説明書に無いとしてもゲーム本体で確認できるはずだ。本作はそれすらも無いわけか。自力で全て探せというのか?」
ゲームバランスは最初から殺しにかかるほど劣悪です。
しかし対戦面では割と悪くないとの事です。とはいえそこまでやり込んでいる人は皆無と思いますけどね。
ガトー「これよりも面白い格ゲーはいくらでもあるからな。」
操作性は前作よりマシとはいえ「最悪がやや悪い」になっただけです。
モーションも立ちから一瞬でダウンになるほど雑です。因みに日本語版に日本ボイスはありません。対戦時もアーケードモードでの乱入が必要です。
ガトー「星の個数で言えば1から2になっただけか。焼け石に水だな。」
⑥ストーリー
エンディングは1種類しかありません。
ストーリーは「侵入した戦闘プログラムが反乱軍のロボット達の一体を乗っ取り、反乱軍を殲滅する」というものなので複数のエンディングを期待するのはそもそも間違いかもしれません。
ガトー「コピー用紙より薄っぺらいストーリーだな。薄すぎて向こうの景色が見えそうだ。」
一応
・キャラ数
・カラーバリエーション
・今でも奇抜なデザイン
・独特な質感
・「Cyborg(Brian May)」がOPと中ボス戦で聴ける
・サントラとしても使える上にフル版もある
・効果音はロボ同士のぶつかり合いを再現できている
…という利点もあります。
しかし、全体のテイストはクソゲーそのものです。
BGMも「Cyborg(Brian May)」しか評価できる曲はありません。
ガトー「この曲を聴きたいとしてもYouTubeで探せばいい。税抜き5800円を払う必要はどこにも無い。」
バランスの良し悪しが判明すれば再評価の余地はありますがそれを確かめる価値もありませんね。
アメリカでもクソゲー扱いになっていますが、これは日本版で使えるキャラの一部が隠しキャラになっている上にそのキャラの性能が他より上という理由からです。
ガトー「平等性が無いというわけか。これならば検証の価値すら無いだろう。」
日本版にも4体隠しキャラがいますがその4体の性能は他より高いです。
ラスボスを含む2体はオリジナル性能、残り2体は上位互換となっています。
ガトー「日本版でも平等性を期待してはいかん。最も、駄作に平等性も何も無いのだがな。」
…
今回は以上になります。
ロボ同士のバトルがしたいならエクバですね。
ガトー「動物園とまで称された無法地帯だがオフラインなら自由に遊べるぞ。」
個人的にWiiの人生ゲームをここでも紹介したいです。
進めば進むほど酷くなっていくのでどうやって堕ちていくかを確かめたいですね。
ガトー「個人的には勧められないが君がやりたいのであれば否定はせん。」
3つの薄いゲームをまとめるのは個人的に苦痛なのでゲストにW夫を呼びましょう。
この「3種のWii人生ゲーム」は大人数ほど喧嘩になる確率が高いですけどね。
ガトー「少佐トリニティ+君で4人か、丁度いい。何せこのゲームも最大4人で遊べるからな。」