悪夢の玩具批評「グルメスパイザーの謎」 | 神代沙織の趣味ブログ

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絵を描いたり、ホビーレビューしたり、改造計画を考えたりする一人称僕キャラで送るフリーダムなブログ。

最近何故かネット上でネタになった「グルメスパイザー」を今日は紹介します。

…というかまずはこのCM動画をご覧下さい。見ないと始められません。

ガトー「今日のテーマは緊張感が無いな。本当にここでやるべき事か?」

 

この玩具名は「菓子粉砕機グルメスパイザー」です。

原作漫画には無いアニメオリジナルのアイテムとなっています。

ガトー「…今ひとつコンセプトというものが分からん。そもそも何のアニメの玩具なのだ?」

 

これは「トリコ」という漫画作品がアニメ化した際に出た玩具です。

同番組は「倒したモンスターを美食家達が美味しく調理して食べる」というコンセプトの異色のバトル漫画(アニメ)です。このアイテムは「どんなものも粉砕してスパイスにする」という役目があります。

ガトー「ようやく少しは理解できた。それでこいつはどこで登場したのだ?」

 

アニメオリジナル要素に文句を言う気はありませんがこのアイテムはアニメ10話から23話まで登場しました。後に原作漫画では完全上位互換アイテムである「ポケットフードプロセッサー」が出現しましたがアニメではこれを使うシーンでもグルスパが使われます。

ガトー「…余程対象品を推したいのか?この露骨過ぎる姿勢には寒気がするな。」

 

食事面でも戦闘面でも無駄に出しゃばる上に16話に至っては「小松の包丁が存在抹消され、それ以上にグルメスパイザーが重要視」されてしまい、非難されました。とはいえ実際はポイ捨てされたので悪役であるはずのスタージュン(前述のグススパをポイ捨てをしたキャラ)の方がまともに見えます。

ガトー「菓子だけでなく原作やその面白さも粉砕してしまったか。思った以上にこいつは罪な存在だな。」

 

 

ここから玩具としての「グルメスパイザー」を紹介しましょう。

まずは遊び方です。

①お菓子を本体に「PON!」と入れる

②レバーをピストン運動させ、お菓子を「CRASH!CRASH!」と砕く

③砕いたお菓子を「PA!PA!PA!」と好きな料理にかける

④たったこれだけ!みんなもこれで「うまそぉ~!」な料理のアレンジをしよう!

 

これだけ聞けば普通じゃないかと思いますよね。

ですが、ここからが本番です。このアイテムの問題点を語ります。

ガトー「寧ろ問題点がメインと聞いた。要するにこれまでは全て前座だな。」

 

 

①使った後の掃除が面倒

スナック菓子は脂っこいので一度使う度に分解と丸洗いをしなければなりません。

それなのに部品数が異常に多く、分解すると19パーツになります。要するに子供が遊ぶ度にお母さんは毎回19パーツに分解後、それを洗浄し乾燥させ、再度組み立てなければならなくなります。

ガトー「原作付きの玩具で怪我をされては作品に傷がつく可能性がある。とはいえそうだとしてもパーツを少なくしようという努力はすべきだ。仮にも子供向けのアイテムだろう?」

 

ビス留めされている部分もあるのでドライバー等の工具も必要です。

その上隙間も多いのでそこに砕いたお菓子が溜まるとより洗うのが面倒になってしまいます。

このザマなのに公式曰く「簡単丸洗いOK!」と紹介されていますが…、普通に嘘ですよね。

ガトー「分解すらも素手では不可能か。そこまでしてこいつで菓子を砕く意味はあるのか?」

 

 

②お菓子を料理にかけて食べる事

親が厳格な場合は「お菓子を料理にかけて食べる」事を許してくれないでしょう。

自分もアシスタントが真面目過ぎるガトー少佐なのでお遊びでもそんな事は許可してくれませんでした。検証といってもこんなのに最低でも2200円なんて払いたくないなあ…。

ガトー「遊びといっても行儀が悪い。そもそも一発ネタに2200円を払うくらいなら私の搭乗したMSのガンプラを買え。2200円+材料費で『ポテチかけサラダ』など食いたくないからな。寧ろその金でポテトサラダを作るぞ。」

 

 

③強度の無さ

本作は意外と強度がありません。

砕けるものといえばスナック菓子くらいで限度もクラッカー程度です。

ガトー「何でも砕けるというわけにはいかないのか。」

 

そんなものにせんべいや乾パン、堅あげポテトなんか入れてみて下さい。

グルメスパイザーがクラッシュしちゃいますよ。説明書にもせんべいは入れるなってありますからね(ばかうけ程度の硬さで壊れたとの報告もあります)。

ガトー「せんべい程度で2200円が粉砕されてしまうわけか。笑えないな。」

 

スナック菓子でも入れすぎたり、砕く際に力を入れすぎる先端部分が外れて中身がぶちまけられます。

規定量でも隙間から粉末状の菓子が溢れるのでいいとこなしですね。

ガトー「どの量でも綺麗に菓子を粉砕する事さえできないとは…、情けない事だ。こんなものに2200円の価値などあるわけが無い。」

 

 

④完成品の味とカロリー

元々お菓子は単品で食べる事を前提とした食品です。

なのでふりかけとしては味が薄い上にお菓子の本来の食感も消えてしまいます。

カロリーだけはバカみたいに高いのでこんなものを買うくらいならそのまま食えってなりますね。

ガトー「結果としてできるものは『味が薄く食感も微妙なカロリーだけは高い食べ物のような物質』だ。私ならこいつを買うくらいなら閣下にパンチョのナポリタンをご馳走するか君と一緒に回転寿司屋に行くぞ。」

 

 

⑤遊んだ感想(の情報)

本作は全長約260mmとかなり大きい上に操作にピストン運動を行い、片方の手で本体を掴まなければなりません。なので遊んでいるとかなり疲れるとの事です。

ガトー「何故より手軽なサイズにできなかったのか?菓子を入れるとしてもここまで大きくする必要性は無いぞ。」

 

砕いた菓子もそのまま出るのではなく蓋を開けて振りかけるという手間もあるので作業感が強いです。玩具なのに楽しくないとはもう本末転倒ではないでしょうか。

ガトー「確かに説明を聞いても退屈だ。そもそも何故闇のやどころかYの字も無いこれをテーマにしたのだ?」

 

アニメでは「2種類の食材を混ぜて新しいスパイスを作る」描写がありましたが本作ではただピストン運動するだけでは材料は混ざりません。

ガトー「面倒な調整も必要なのか。本当に厄介な奴だな」

 

振りかける際は本作を掴み、そのまま撒き散らします。

そうとなると思ったように料理に振りかける事ができない上に、均一にふりかけにできるとも言えない出来となるので「ふりかけを作る」という目的すらも達成できない始末です。

ねえ、どうすんのこのゴミ。

ガトー「2200円も払ってふりかけすらもまともに作れないとは子供も飽きるぞ。現に君もこいつをとうとうゴミ呼ばわりしたからな。」

 

 

因みにこれはバンダイの玩具ですが、タカラトミーは本作よりも前に「おかしなフリカケ」という玩具を発売しています。要するにグルメスパイザーはパクリじゃないのか?

ガトー「何でもパクリと言うのは早計だが先に似た玩具がある以上完全に白とも言い切れん。だが、その対象品はどのような特徴があるのだ?」

 

「おかしなフリカケ」

・丸洗いできるが替刃を含めてもパーツが5つなので簡単に分解洗浄が可能

・プラスチック製の刃で胡椒挽き機のように回してすり潰す

・対象年齢15歳以上

・せんべいどころかアーモンドや氷すら砕ける

・複数の菓子をミックス可能

・定価1260円

・大きさは高さ半径共に約90mm程度

 

…と、グルメスパイザーの完全上位互換となっています。

ダイソーにも2パーツで粉砕しながら振りかけられる「ふりふりチップス」という商品がありますが粉砕能力はこちらの圧勝です。

ガトー「ならば尚更本作の存在意義が消えてしまうわけだな。今まで黙っていたが菓子を砕きたいなら『菓子を袋に入れて上から麺棒を転がすかそれで叩く』という行動をするか素手でやれ。その為だけに2200円も払う価値は無いぞ。

 

 

コンセプト自体は定番中の定番ですが、仮にも原作付きであるにも関わらず前述の奇妙なCMのせいでネタアイテムへと成り下がってしまいました。

原作漫画は殆どのキャラが素手で戦うのでそれをアニメ化するとなればスポンサーのバンダイの都合上、玩具を売らなければなりません。故にこの変なアイテムを作るのもやむを得ないと思えます。

ガトー「如何にして原作の雰囲気を掴んだ玩具を発売するか考えたのだろう。しかし、これを真面目に考えた奴等がいる現実に怖気が走るな…。」

 

しかし、去年の秋に唐突にブームを巻き起こしました。

小馬鹿にするツイートネタかガチか分からない大絶賛ツイートが投稿され、宣伝写真コラ画像もアップされるようになりました。検索すれば分かりますがその情熱がどこから湧いてくるのかは謎です。前にも唐突な「敗北者ブーム(ワンピ)」がありましたからね。

ガトー「ネットミームといえば鉄血のあれもそうだがこれに関しては別の意味で闇を感じる。今日の収録が終わったら原稿のアイデアを君に提供してみるか。」

 

余談ですがMADコメントに

「ちなみにトリコは最終回で

暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」

という謎コピペが書かれるのが一種のテンプレネタらしいです。

ガトー「…何故このような虚偽の文章が拡散したかは分からん。君も私も原作についての情報は無いからな。」

 

 

 

 

 

ここまで評価しましたが正直なところ、今回はエイプリルフールネタです。

今までガチの闇コラムを書いたので今日だけはギャグテーマを提供しました。

ガトー「…!!確かに今日はエイプリルフールだったな!」

 

勿論、明日からはまた闇コラムに戻ります。

今日だけ特別のギャグコラムですがガトー少佐はこのゴミに一言申して下さい。

ガトー「ギャグテーマとはいえ一部には『アニメと玩具の関係』という闇もある。しかし、最後の締めは物申しか。…行くぞ。」

 

それではソロモンの悪夢が直々に今回のゴミに一言申します。

どうぞ!好き放題言っちゃって下さい!

「食べ物で遊ぶな。

菓子くらいそのまま食え。

貴様はその菓子の粉を何に使うのか?」

 

どうもありがとうございます。

やっぱりお菓子はそのまま食べるに限りますね。

仮に砕くとしても手で砕けば万事解決ですからね!

ガトー「確かに君の言う通りだが、今回のノリは完全に『天ジャン』のクソゲー回じゃないか!ええいッ!!私のコーナーは本来なら『他のブログでは語れない闇の事実や噂』を語るはずというのにッ…!」

 

 

○おまけ

お菓子を使う玩具がテーマなので朝食の添え物をうすしおポテチにしました。

やっぱりこの味は最高です。あのゴミが霞むほど美味しいですよね、少佐。

ガトー「ふむ、わざわざ砕く必要が無いほど美味いな。そもそもポテトチップスはこの『パリッとした食感』が命だ。それが無ければ最早チップスの名を語る資格は無い。」

デュバル様「そのゴミが何かは知らんがこのポテチは美味いぞ。貴公のコラムも面白く見られたから正に一石二鳥だな。」

 

僕直伝の「追い塩ポテチ」も召し上がれ。

適度に塩をかけると程々のしょっぱさを堪能できますよ。

ガトー「これもまた良い味だが少し喉が渇いたな。食後は麦茶でも飲むか。」

デュバル様「君も良いアレンジを作ってくれるものだな。初めて食べたがこれも美味いぞ。」

 

ライデン少佐にも召し上がってもらいました。

今月中にねんどろどーるを完成させるのでご期待下さい。

ライデン「たまにはこんなしょっぱいのが恋しくなる時ってあるよな、さおりん。」