Q. 効率の良い投資方法はあるのか。
A. 時間を味方につけて、経費率の安い銘柄を選び、分散投資を行う。
最適な株式投資を行いたい。投資を行う上で全員が想う事です。
世の中には非常に多くの投資の本が出版されていますが、ある本では米国株を勧めてきたり、違う本では国債を勧めてきたり、あるいは個別株が良いとか、投資信託にするべきだとか、ETFの方が良いだとか・・・
結局私達素人はどれが良いか分からず、現在上り調子の銘柄を購入している人が多いのではないかと思います。
ニュース等で推奨されている時はみんながそれに注目していますので、価格は割高になっています。それを高値で掴まされる人が増えてくると、売りが入り、株価が下落して損失を抱え、それが抱えきれなくなると早く売れば良かったと売却する。そうこうするうちに割安価格になり、また値段が上がり始めて、売らなければ良かったと思う・・・。
恥ずかしながら、筆者が10年以上も経験してきた内容です。
しかしこの繰り返しは今日で終わりにしたいと思います。
では、最適な株式投資とは何か・・・。原理原則、それはリターンが良く、リスクが少ない投資です。それを実現するにはたった3つの事に注意すれば良いのです。
①時間を味方につける
雨が降ろうが槍が降ろうが、バブルだろうが大恐慌だろうが毎月決まった額を常に買い続ける事です。
上記図書によれば、1950年から2017年までで株式の投資で、投資期間が15年を超えれば年平均リターンは全てプラスだったという統計が出ています。
年数 | 1年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 |
リターン(%) | -37~52 | -2~28 | -1~20 | -4~19 | -6~18 | 6~17 |
投資期間と年平均リターン(1950年~2017年) ランダムウォーカーより筆者作成
②経費率の安い銘柄を購入
日本の証券会社で購入出来る投資信託の信託報酬は最も安いので0.1%程度です。それに比べてETFの経費率は0.03%です。
ちなみに有名なアメリカのS&P500のETFと投信と比較してみますと・・・
ETFのVOOは0.03%、投資信託のeMAXISは0.093%。ほぼ同じ銘柄です。であればかかる経費は安いに越した事はありません。
この他にも投信はETFと比較しても割高なものが多くなります。
投資信託を購入する場合は銀行では無く、証券会社で購入しましょう。
理由は保証です。
万が一銀行が破綻した場合、「預金保険制度」で預金者一人当たり元本1,000万円までは保証されますが、投資信託は保証されません。
証券会社が破綻した場合は、「日本投資者保護基金」により1,000万円までは保証されます。
どちらが良いかは明確です。
③分散投資を行うこと
一つの銘柄に投資するのでは無く、様々な銘柄への投資を推奨します。ポートフォリオに含まれる銘柄数が60を超えるとリスクは最も低くなるという実験結果が出ています。
また年齢層によって取れるリスクが変わってきます。[例えば20代は資産が少ないが、働いて取り戻せるのでハイリスク投資が出来るといった具合]
40代ですと、株式65%(アメリカ株30%、その他先進国株15%、新興国株10%)、債券20%、不動産10%、現金5%といった割合で買う事が推奨されています。
アメリカ株のETFはVTIやVOOやSPTM、その他先進国株はVEAやSPDW、国債はVGLT、不動産のETFに関してはXLREがあります。
アメリカのREITの配当利回りは3%を軽く超えていますので非常に魅力的なのですが、単独のREITは購入することが出来ません。