昨年1月17日の朝に大切な妻由美子はガン患者に憑き物のトルソー症候群に依って脳梗塞になってしまった日です
あんなに元気で活発で家族を大切にし、常に私を見つめてくれてた妻がよもや脳梗塞などになろうとは夢にも思いませんでした
一年が経過するのが早いです
薄れる意識の中で本能から何かをしないと、自分を確認しようとベッドから起き上がりストーマの口を開く意識の行動だった
部屋に戻った私は慌てて汚れた妻の手先を消毒清掃し衣服を着替えてジッとしてろと話し掛けてた
どうした一体と話し掛けたその時は既に血栓が左脳を犯しており遠のく意識の中で私に「なんか変なんだぁ」と返事をしてた
可哀想な由美子 あれほど大切に愛し続けてた私の妻がなんで・・
呂律が回らずそれを伝えると由美子も「呂律回ってないよねぇ」これが由美子の最後の言葉でした
その後、緊急入院後は私の語り掛けにもウンとかンーと返事もしてくれてました
病院側も妻の癌治療の経緯もあり通常は付き添いは認められていなかったが黙認してくれていた
毎日8時間程度は傍に付きっ切りでした
私が傍に居ると安心なのか笑顔で私を見つめてくれてました
夫婦の絆です
この一年 どれほど悔やんだか どれほど泣いたか
しかし由美子の魂は今も隣で私に微笑んでくれている
常に由美子に語り掛け実際に今も夫婦生活をしている話し方をしています
起きがけにココアや珈琲を沸かし二人で向き合って夜明けの時を過ごす 毎日です
今日の早朝の由美子に食べて貰うお菓子は大福餅
小さいですが紅白に彩られた綺麗な餅です
昨日はみたらし団子 彼女はいつもお茶や珈琲を飲む際は食べてました
小さなおちょぼ口でパクパク食べる仕草がとっても可愛かったです
炊飯器の炊き上がりブザーが鳴りました
さぁ由美子 ご飯にしようね 作ってあげるからちょっと待っててよ

