朝、向かいの婆ちゃんに挨拶を交わしていると〇さんいつも朝早く出掛けて何処行ってるの

と聞かれました

娘さんとその旦那さんには一日三度お墓へ行き花を手向け線香を絶やさない様にとお伝えしてた

婆ちゃんにはその話は伝わってなかったみたい

独りでいるのが辛くて一時でも由美子の傍に居たいから一日3回お墓に行ってるんだよと教えた

半ば涙目で偉いよね、中々出来ない事をあれからずっと毎日やってんの?と聞かれた

お墓で由美子と話してその日の予定とか暑くないか寒くないかなんて話してんだよと伝えた

 

婆ちゃん、由美子さん喜んでるよ あんなに元気だった由美子さんがまさかこんな事になるなんてね

神様って意地悪だねぇと話してた

明るく元気で優しい気持ちの妻は近所でも有名なほど好かれてました

花の事で詳しく育て方を聞きに来る人が結構居ましたね

 

あれからもう10か月と11日が経過した

その間にどれ程私は涙を流しただろう 何度嗚咽したか

妻を追って行きたかったのも事実だし何で俺を置いて逝ってしまったのかと泣きました

やれる事をやれ それしか無かったです

 

供養の場へ出向き全身全霊由美子を想い供養の毎日

ふたりの想い出の地にどれほど足を運んだろうか

出会いの場の湖畔

季節毎の花や風景を見せたくて位牌や遺骨を抱きしめ何度も行きました

もう嘘でもいいから一度私の前に現れて欲しいです

こよなく桜を愛した由美子でした

一面花が咲き誇る場所が大好きな由美子

広大な自然も好きな妻だった

初めて風力発電のプロペラを見せてあげた時は何故かこれをエヴァンゲリオンとニコニコ顔で喋ってました

花を育てさせれば右に出る人は居るのでしょうか

 

行ってみたいなぁとおねだりされ連れて行ったフラワーワールド

 

 

 

 

 

小さな城が好きな妻でした

ここに住んでみたいなと突然言い出した天鏡閣

 

今以上に供養したくなれば足を運んでる寺院です

 

 

昨年ここでもう歩けないよと困っていた由美子

抗がん剤副作用で足が痺れ鉛を入れた様な足と言ってました

ゆっくりゆっくり連れて歩いて行き売店で飲み物とソフトを食べさせてあげました

 

今でも今後も永遠に私の宝 由美子です

 

百合公園行ってみようかと告げたら大喜びしてました

ゆみこ こっちおいで

この人が居ない生活なんて

 

新盆のお迎えに息子と共に行ったお寺

涙が止まりませんでした

広大な場所と花が好きな彼女です

この神社は秋に必ず毎年訪れる場所

 

秋になれば妻を喜ばせてあげたくて必ず連れて行きました

慎ちゃん待ってよと後を追う由美子でした

 

ここって日本じゃないみたいだねと言ってた地域

 

昨年秋が最後の紅葉狩りだった ここに来るのも妻は大好きでした

 

ほら紅葉だからゆっくり観なと

 

元気だった頃にここで叔母が転んで数十メートル下に転落しそうになった寺

あの時おばちゃん落ちなくて良かったよねぇ 死んだら何言われるか判ったもんじゃないもんねと

 

月日の経つのは意外にも早く既にもう10か月

その間ずっと想い出を追い掛け心から愛してるのにあんな病気になってしまってと今でも可哀想で仕方がない

魂は俺の心と隣に佇んでいるとは思ってますが現実に声を聴きたいし彼女に触れたいです

周りによく言われてた事ですがいつまで経っても熱々ラブラブだよねと言われてたのを思い出した

 

さみしいよ ゆみこ