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日本人
はプレゼンが苦手だと言われてきたが、経済がグローバル化する中、そんなこと言ってられなくなった。とりわけ、「文脈」を必ずしも共有しない相手への、プレゼン。同じ社内であれば阿吽の呼吸で通じるような事も、いちいちゼロから説明しなければならない。取引先とは、必ずしも利害が一致しないから、プレゼンにも「他社の目」が必要。更に、「コンペ」のような状況では、自分たちのアイデアをあまり知らない人たちにも、思いを伝えなければならない。文脈を超えて、より広く伝える。そんな「プレゼン」の奥義は、「愛のあるサプライズ」にあると、私は考える。人間の脳はサプライズが大好きだ。意外なこと、予想していない事は、脳に強い印象を与える。予想とのずれを受けて、脳内物質の「ドーパミン」が放出され、そのプレゼンのメッセージがより強く記憶される。プレゼンを、サプライズに満ちたものにするために、最低限守るべきもの。プレゼン資料を先に配ってはいけない。スライドが全部で何枚あって、今その半分まできている、なんてことが相手にわかっては、サプライズを演出できない。プレゼンの名手といえば真っ先にこの男の名前が想い浮かぶ。今は亡き「スティーブ・ジョブズ」氏だろう。
「もう一つ」といってステージの中央に戻ってくるのが、お得意のやりかただった。そのジョブズ氏が、新商品のプレゼン資料を、あらかじめ印刷して配る、などと言う事が考えられるだろうか。今もyoutubeなどでジョブズ氏のプレゼンをみると、改めて「愛のあるサプライズ」のプレゼンだった事がよくわかる。さて「愛」とはなにか。何よりも相手のことを考えることだ。自分の意見やアイデアを一方的に押し付けるのではなく、それが相手にどのように相手に受け止められているのか、あらかじめ予想し、それに合わせてプレゼンを用意することである。その意味では、プレゼンとは、誕生日のサプライズと同じということだ。相手のことをよく知り、考えなければいいプレゼンはできない。今や、プレゼンの古典とも言える2007/1に行われたiphoneを紹介するジョブズ氏。実は事前にネットメディアで「iphone」という名前はもれていた。だから、当日会場にきた人達を満足させるにはよりいっそうの工夫が必要だった。その結果、ジョブズ氏がどんなプレゼンをしたか。内容をしっている人は多いと思うが、ぜひネットでもう一度確認してみてほしい。
スティーブジョブズ「iphone発表」→http://www.youtube.com/watch?v=L0XeQhSnkHg
つまり、プレゼンの奥義とは、「思いやり」とも言える。相手の感性のあり方、知識のレベル、求めている事をすべて知った上で、「サプライズ」を演出する。その表現が相手の事を考え抜いたものならば、必然的に「愛のあるサプライズ」となる「愛のあるサプライズ」とは、プレゼンする者と、聴衆を固く結びつける。聴いているもの達も、ああ、この人は本当に自分たちのことを考えてくれていると実感するのだ。ジョブズ氏がプレゼンのカリスマだったのはつまり、徹底的に聴衆のことを考えていたからである。

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ファンドマネージャー RYUZO

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