【勝つための運動学】 〜大きなパワーを生み出す背骨の動かし方~ | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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「もっと全身を使って動け」
 
選手を指導している方ならおそらく一度はこのようなアドバイスをしたことがあるのではないでしょうか?
 
この一言でどう動けば良いのか相手に伝われば良いのですが、ほとんどの場合選手に上手く伝わらないことが多いのではないかと思います。
 
そんな時に抑えておきたいポイントとしては背骨を柔らかく使って動くということです。
 
今回は背骨を柔らかく使って動くということはどういったことなのか具体的に説明していきたいと思います。
 
 
<なぜ背骨が重要なのか>
 
人間の身体には背骨(脊柱)が存在しており、下半身→上半身・上半身→下半身へと力を伝える際に一役を担っています。
 
脊柱を鞭のようにしならせることが出来れば小さな力で大きなパワーを生み出すことが出来る反面、固まりやすい場所でもあり、固まってしまうといわゆる全身を使って動くことが難しくなってしまいます。
 
固まってしまう要因としては脊柱起立筋といった背中の筋肉が過度に働いてしまうことが主に挙げられます。
 
この筋肉は身体を起こしたり、ジャンプをしたり、走ったりするときに重要な働きをする筋肉なのですが、過度に働いてしまうと脊柱の可動域を小さくしてしまいます。
 
おそらく脊柱起立筋が優位に働いている場合は動きが固く、ぎこちなく見えるはずです。
 
ではどのようにすれば全身を上手く使って動けるようになるのでしょうか?
 
 
<脊柱起立筋の働きを抑える筋肉>
 
全身を鞭のようにしならせ、大きなパワーを生み出すには脊柱起立筋の過度な働きを抑える必要があります。
 
その過度な働きを抑えるにあたって重要な役割を果たすのが大腰筋といった筋肉になります。
 
大腰筋は脊柱起立筋の働きを抑え、背骨1つ1つを柔らかく使えるようにする役割を持っています。
 
つまり、大腰筋を優位に働かせることは上手く全身を使って動かすことに繋がるというわけですね!
 
 
<背骨を柔らかく使えるようにするワーク>
 
・へそから4横指上のところに手を当てながら、みぞおちの力を抜いて背骨を丸くしたり、伸ばしたりを繰り返す(屈曲と伸展)。
 
・そけい部を軽く摩ってから左右に背骨を波うたせるように動かす。
 
・最後に前後に背骨を波打たせる動きを行う。
その際に下から順に1つずつずらしていくイメージを持つ
 
このワークを繰り返すことで脊柱起立筋の無駄な緊張を下げ、大腰筋を優位に働かせることができるようになります。
 
動画はこちらです。
https://youtu.be/a8nvc8AFyg8
 
 
<背骨の中でも重要な場所>
 
固くなってしまった脊柱を一度に全て柔らかくすることはなかなか難しいものがあるでしょう。
 
そこで先ほどの体操をやる前に、固まりやすいL5(腰椎5番)、Th12(胸椎12番)、Th7(胸椎7番)を中心にほぐしていくことをオススメ致します。
 
これらの背骨の横の筋肉をグリグリとほぐしてください。
 
これらの場所は筋肉がいくつか重複して付着しているため、固まりやすい場所でもあります。
 
特に胸椎12番は大腰筋の起始部でもあり、ここが固まってしまうと大腰筋の機能が低下してしまうので、ワークを行うことで緊張を下げていく必要があります。
 
するとインナーマッスルである大腰筋で生み出されたパワーを他の背骨に伝えることができ、全身で動けるようになります。
 
指導していても上手くいかないと言った選手がいたら、ぜひ3つの背骨をほぐし、背骨のワークを試してみてください!
 
 
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