【身体のゆがみがあったとしても痛みは和らぐ】 | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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久々に高校時代の同級生に会って、ご飯を食べに行きました。
 
高校時代にあった出来事など懐かしい話で盛り上がっていたのですが、同級生がふと料理を頼もうと手を挙げて店員を呼んだら、肩を抑えて痛がっていました。
 
結構な痛がり具合だったので、「どうしたの?」と話を聞いてみると、「仕事で痛めちゃってっさ。基本パソコン作業なんだけどね。最近、印刷したものを運ぶ作業が多くて…。棚に上げようと思ったときに、ピキッと来たんだよ。それ以来この調子でね。」と言っていました。
 
辛いので治療院に通い、その時に背骨の歪みが原因と言われ矯正してもらったそうです。
 
施術をしてもらうと一時的に肩も上がり症状も良くなるそうなのですが、翌日痛みが治療前よりも強くなってしまったそうなのです。
 
なぜ、背骨の位置を矯正したにもかかわらず、彼の症状が悪化してしまったのでしょうか?
 
結論から言いますと、彼の身体の使い方に問題があったからで、彼の身体の歪み自体に問題はなかったからです。
 
その後、彼に身体を診てほしいと頼まれ痛みの原因を調べてみました。
 
彼が手を上げたときの動きを診てみるとインナーマッスル(大腰筋や骨盤底筋、横隔膜など)が働いておらず、肩回りのアウターマッスル(三角筋や僧帽筋)がより優位に働いてしまっていて、肩甲骨の動きが悪くなっていることがわかりました。
 
この状態で肩を上げようとしても、肩関節の負担が非常に大きくなってしまします。
 
なにが言いたいのかといいますと、単純に背骨が歪んでいるからといってその背骨を矯正しても、使うべき筋肉が上手く働いていないとかえって靭帯や筋肉を傷つけて症状を悪化させてしまう場合があるということです。
 
身体や背骨が硬いからといって無理に正しい位置に戻そうとしたり、柔らかくしたりする必要は必ずしもないということです!
 
  
≺動きの質を良くするには≻
 
負担なく肩を上げたり脚を動かしりするには前提として、体幹のインナーマッスル(横隔膜や大腰筋、骨盤底筋)が機能してしなくてはなりません。
 
なぜなら、体幹が安定していないと腕や脚は動かしづらくなるからです。
 
また、肩関節は構造上、前後左右回旋のすべての方向に動かしやすいというメリットがありますが、同時に非常に不安定な関節というデメリットもあります。
 
そのデメリットを解消するためには、先ほど述べた肩甲骨の動きが重要になってきます。
 
 
≺肩が上がりやすくなるためのワーク≻
 
ワークをする前に、肩の上がりやすさや痛みの程度を確認して覚えておいてください。
 
〔体幹のインナーマッスルを優位にするワーク〕

・足を肩幅に開いて、そけい部(股関節のつけ根)を触る。
・触ったまま膝が前に出ないようにお尻を後ろに突き出し、90°くらいまで身体を前に倒す。
・突き出す時は、肛門をゆるめる意識で行う。
・身体を起こして立った姿勢に戻る時には、肛門を絞めるように力を入れながら、股関節を支点に身体を起こす。
・3回ほど繰り返す。
 
〔肩のインナーマッスルを優位にするワーク〕
 
・腕の付け根の後ろ側(広背筋や三角筋、上腕三頭筋が重なっているところ)を指で抑える。
 
・3回ほど軽く脇を締めて、肩を出来る範囲で丸く円を描くように後ろに回していく。
 
・5回行ったら、前に向かって回していく(反対の腕も同様に行う)。
 
2つのワークが終わったら、再度肩の上がりやすさをチェックしてみてください。
先ほどよりも肩が上がりやすくなっていたり、痛みが和らいでいると思います。
 
なぜならワークによって体幹のインナーマッスルが優位になり、肩回りのアウターマッスルが劣位になったため、 肩甲骨の動きが良くなったからです。
 
もちろん身体の歪みを治すことが良い場合もありますが、必ずしも歪みを治したからといって痛みが良くなるとは限りません。
 
もし、あなたがなかなか治らないような症状を抱えているとすれば、今回行ったようなワークをすることで症状が良くなるかもしれませんので、ぜひ試してみてください。
 
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