腕を回すと肩に引っかかる感じがあったり、回すたびにゴリゴリ鳴る。
そのような方は、横隔膜の動きが悪く、背中や首の筋肉を使って呼吸している方が多いです。
そのような状態でも、呼吸に関しては苦しさを感じる事なく行えているのですが、実は背中や首の筋肉を優位に使って呼吸していると、その筋肉は固くなり肩の動きが悪くなります。
なぜそうなってしまうのかを、まずは肩の動きに関係する骨を触りながら確認していきましょう。次に呼吸に関する筋連鎖を体感していきます。
<鎖骨と肩甲骨が大事>
肩を動かす時に、鎖骨と肩甲骨が一緒に動きます。どれくらい動くのか、その動きを止めると肩は動かせるのかを一緒に確認しましょう。
〔鎖骨〕
以下は、右腕を挙げる場合の手順です。
・ 左手で鎖骨を上方から強めに触ります。
・ そのまま右腕を挙げる。
すると、鎖骨が上方に動くのが感じられると思います。感じられたら、一旦腕を降ろしましょう。
次は、鎖骨の動きを止めます。
・ 左手で鎖骨を上方からグッと押さえる。
・ 鎖骨の動きを押さえつつそのまま右腕を挙げる。
すると、右腕は挙げにくいと思います。
このように、肩を動かすには鎖骨の動きが必要なのですが、普段から首の筋肉を優位に使って呼吸をしていると、首の筋肉は固くなり鎖骨の動きが悪くなってしまうのです。
同じように、肩甲骨も確認します。
〔肩甲骨〕
以下は、右腕を挙げる場合の手順です。
・ 左手を右脇に手を入れて、指先で右肩甲骨を触ります。
・ そのまま右腕を挙げる。
すると、肩甲骨が前に動くのが感じられると思います。感じられたら、一旦腕を降ろしましょう。
次は、肩甲骨の動きを止めます。
・ 左手の指先で肩甲骨を後方へグッと押す。
・ 肩甲骨の動きを押さえつつそのまま右腕を挙げる。
すると、右腕は挙げにくいと思います。
鎖骨と同じように、肩甲骨の動きも肩を動かす際には必要なのです。
ただ、普段から背中の筋肉を優位に使って呼吸をしていると、背中の筋肉は固くなり肩甲骨の動きが悪くなってしまうのです。
<横隔膜を優位にして肩の動きを改善する>
背中や首の筋肉をほぐすことも大事ですが、横隔膜が上手く使えていないと、すぐに背中と首は固くなってしまいます。
その横隔膜ですが、深呼吸や腹式呼吸などをやってもなかなか横隔膜を優位に使えない方が多いです。
しかし、ポイントを押さえてやれば簡単に横隔膜を優位に出来ます。
そのポイントは、みぞおちです。ここは横隔膜が付いている部分です。
そのポイントを押さえた方法はこちら
https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
このポイントですが、横隔膜もついていますが、実はインナーマッスルの大腰筋もついており、この2つの筋肉は筋膜でつながっております。
筋膜で有名なアナトミートレインで言えばディープフロントライン(DFL)です。
インナーマッスルが使いやすくなることで、背中や首の筋肉は固くなりにくくなりますし、つながっている横隔膜も使いやすくなります。結果、肩は動かしやすくなるのです。
このように筋肉と筋肉のつながりが分かれば、今回のような簡単な方法で、肩の症状は楽になります。
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