[アウターマッスルは鍛えない方がいい??]
『インナーマッスルが優位に働くと、身体の動きが良くなる感じがします。やっぱりアウターマッスルは鍛えない方がいいの?』
生徒さんからこのような質問を受けました。
アウターマッスルを鍛えるかどうかは、目的によって異なります。
日常生活を送る上で、ムキムキにアウターマッスルを鍛える必要はありませんよね?
しかし、スポーツを行う上では、アウターマッスルを鍛える必要性が必ず出てきます。
もちろん、身体を上手く使うことができると、必要な筋肉は自然に付いてくる、という意見もあります。しかし、どんな競技を行っていくのか、といった目的次第で変わります。
例えば、アメフトやラグビーなどコンタクト系の競技では、筋肉の絶対量を大きくすることは必要になります。
なぜなら、
・当たりの強さや重さが変わる。
・筋肉によって身体への衝撃を軽減させる。
と言った効果があるからです。
ただし、闇雲にアウターマッスルを鍛えてしまえば、怪我につながってしまいます。
では、どのようにアウターマッスルを鍛えればいいのか。
それは、インナーマッスルを優位に使いながらアウターマッスルを鍛えるようにすることです。
『インナーマッスルの優位度を高めつつアウターマッスルを鍛える方法(腕立て伏せ、ベンチプレスを例に)』
腕立て伏せやベンチプレスの場合、大胸筋や上腕三頭筋や三角筋を鍛えることができます。
この時に、肩関節で優位に働かせたいインナーマッスルが前鋸筋です。前鋸筋が優位に活動すると、肩甲骨が立つ状態になります。(立甲と呼ばれます。)
この立甲をし続けたまま、腕立て伏せやベンチプレスを行うことで、インナーマッスルを優位にさせたまま、大胸筋や上腕三頭筋や三角筋を鍛えることができます。
(もちろん、ベンチプレスでバーを胸に近づける時は肩甲骨が寄ります。)
『肩甲骨の立甲ワーク』
①:「前にならえ」を行い、指先を遠くの方に突き出して、肩が挙がらないように脇を締める。
②:①の状態をキープしながら手の平を返して(掌屈させて)壁にもたれかかる。
③:①の状態をキープしたまま、胸を壁に近づけるようにする。
もし、パフォーマンスを上げるために腕立て伏せやベンチプレスを行う方は、肩甲骨を寄せて胸を張ったまま腕を伸ばす、ということはしないで下さい。
このように、インナーマッスルとアウターマッスルの優劣の関係性を崩さずに鍛えることで、身体の機能を上げつつパフォーマンスを向上させることができます。
筋力トレーニングも上手く活用できれば、絶大な効果を出すことができます。
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