男の僕がなぜ月経血調整ヨガを思いついたか。 | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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監修を手がけられた高橋龍三さんに、

開発の経緯についてお話をうかがいました。


僕の師匠で、高岡英夫先生という方がいらっしゃいます。

高岡先生が「月経血コントロール」の本の監修をなさっていたので、

その本で「月経血コントロール」を知りました。


しかし、その本にはシステマチックな

月経血コントロール習得法が載っていませんでした。

昔の女性は「月経血コントロール」ができたのに、

代の女性はできない違いは何だろう?

ということで、研究し始めたのがきっかけです。


僕は17歳の時からずっと高岡先生が提唱する

「構造運動学」「身体意識学」を学んでいました。


高岡理論は(特に昔は)非常に難解で、


1冊を理解するのに大変苦労しました。

理解力の無い僕は、1冊を20回以上読み込みました。

高岡先生のワークショップに参加したり武術を習ったりしながら、

理論と実践を学び、

今では高岡理論をキチンと理解しているという自負があります。


高岡理論の中に、

「瓦重構造」(がじゅうこうぞう)という概念があります。

月経血コントロールを例に瓦重構造を説明してみますね。


月経血コントロールをするためには、

バレエやヨガなどで言われる「引き上げ」が大事です。

引き上げて締めるのです。

しかし、引き上げて締めるだけでは

力んだままになって固まってしまうので

うまく月経血コントロールできませんし、

ずっと引き上げ続けることは辛くて困難です。


そこで、

「締める」と相反する「ゆるむ」を同時に行わなければなりません。

ゆるんでいては締まらないし、締めていてはゆるみません。


この矛盾を解消して初めて月経血コントロールができるのですが、

どのようにすればよいのでしょうか?


そのためには、

締めるのか?」「ゆるめるのか?」という平面思考を止めて、

一段高い所で認識しなければなりません。


このような認識を「メタ認知」、

このような考え方を「弁証法」「止揚」といいます。


「締める」「ゆるめる」を同時に行うということを一段高い所で観ると、

月経血コントロールに必要なところだけ締めつつゆるめる」

ということになります。


更にそれをもう少し高いところで観ると、

「意識する」ということになります。

「意識する」ことにより、

結果として月経血コントロールが成立しているという状態です。


「締める」「ゆるめる」→「締めつつゆるめる」→「意識する」


筋肉系、骨格系、内臓系、意識系の相互作用を考えながら、

この3つの各階層内でのワークを考え出し、統合化します。

そのワークをヨガのアーサナ(ポーズ)から選んだのです。


ヨガのアーサナは、

筋肉系、骨格系、内臓系、意識系それぞれで分析してみると、

非常にうまくできています。

人間の動きの前提となるものををすべて網羅しています。

各アーサナを細かく分析し、取捨選択した結果、

本源的なものとも言えるアーサナが残りました。


それが、月経血コントロールヨガの基本ポーズです。


これだけ押さえれば結果として

月経血コントロールが成立しているという状態になるように、

基本ポーズを決めています。


月経血コントロールヨガのアーサナのポイントは、

昨今主流のヨガとは少し違うところもありますが、

是非、このいくつかあるポイントをキチンと押さえて下さい。

そうすれば誰でも月経血コントロールができるようになりますし、

昨今主流のものをはじめとする他のヨガの理解が深まるはずです。


このように視点を上げたり下げたりしながら、

部分と全体を観て考えることを「関係主義」と言い、

このような立体構造を「瓦重構造」と言います。


僕にはこのような認識があるので、

月経血コントロールの方法を考えだすのは容易でした。


筋肉、骨格、内臓、意識の基礎知識があり、

それらを瓦重構造で関係主義的にまとめました。