羽生結弦の五輪シーズン開幕。SPでの世界新記録と悔し涙。
悔し涙を見せた羽生。
語っているうちに、上に向けた目が涙でうるんでくる。この初戦は羽生にとって絶対に勝たなくてはいけない試合ではない。それでも、本来の実力とは程遠い演技だったことが、悔しくてならないのだろう。 「自分の心の整理のしかたとしては、本来の構成ではなかったかもしれないけれど、悔しさという大きな収穫を手に入れることができた。それプラスこの初戦の印象として、ショートの点数とか演技内容は、オリンピックで優勝するぞという印象としてはものすごく強いものがあったので、自分は強いんだというイメージを追いかけながら、さらに難しい構成で追いかけてやろうと思っています」
言葉に出しているうちに心の整理がついてきたのか、表情も落ち着いてきた。
やはり挑戦していくほうが楽しいのか、と聞かれると、「まあ、競技者なんでね」とくだけた口調になり、ちょっと照れたような笑顔を見せる。
「思うのは昨日のショートやって、(コーチなど)チームは全員そう思ったかはわかんないですけれど、お客さんは限りなくもう(ループではなく)サルコウでいいじゃん、って思うわけですよ」羽生がざっくばらんな口調でそう語ると、記者たちの間から笑い声がもれた。
「挑戦しないとぼくらしい演技はできない」
「(4回転)サルコウで(SPで)この点数を安定して出せるようになったら、フリーでもっと力を入れられる。そういう気持ちが、ぼくの中でもちょっと芽生えてしまったところがあって、それがまた悔しい。でもこういうふうになってみると、やっぱり挑戦しないとぼくらしい演技は絶対にできないと思いました」
昨シーズンからずっと、SP、フリーともに4ループで演技を開始してきたが、ここでのフリーは前半に3回転ジャンプを3連発という構成。逆に思い切りできなくて、難しかった、という。
悔し涙を見せた羽生。
語っているうちに、上に向けた目が涙でうるんでくる。この初戦は羽生にとって絶対に勝たなくてはいけない試合ではない。それでも、本来の実力とは程遠い演技だったことが、悔しくてならないのだろう。 「自分の心の整理のしかたとしては、本来の構成ではなかったかもしれないけれど、悔しさという大きな収穫を手に入れることができた。それプラスこの初戦の印象として、ショートの点数とか演技内容は、オリンピックで優勝するぞという印象としてはものすごく強いものがあったので、自分は強いんだというイメージを追いかけながら、さらに難しい構成で追いかけてやろうと思っています」
言葉に出しているうちに心の整理がついてきたのか、表情も落ち着いてきた。
やはり挑戦していくほうが楽しいのか、と聞かれると、「まあ、競技者なんでね」とくだけた口調になり、ちょっと照れたような笑顔を見せる。
「思うのは昨日のショートやって、(コーチなど)チームは全員そう思ったかはわかんないですけれど、お客さんは限りなくもう(ループではなく)サルコウでいいじゃん、って思うわけですよ」羽生がざっくばらんな口調でそう語ると、記者たちの間から笑い声がもれた。
「挑戦しないとぼくらしい演技はできない」
「(4回転)サルコウで(SPで)この点数を安定して出せるようになったら、フリーでもっと力を入れられる。そういう気持ちが、ぼくの中でもちょっと芽生えてしまったところがあって、それがまた悔しい。でもこういうふうになってみると、やっぱり挑戦しないとぼくらしい演技は絶対にできないと思いました」
昨シーズンからずっと、SP、フリーともに4ループで演技を開始してきたが、ここでのフリーは前半に3回転ジャンプを3連発という構成。逆に思い切りできなくて、難しかった、という。
集中力の弱さ、いい時悪い時の差激しい/羽生に聞く
14年ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22=ANA)はフリーでミスを連発して155・52点で5位にとどまり、合計268・24点で2位に終わった。以下、羽生との一問一答。
-体力的にどうだったか
最初3回転の連続ジャンプって難しいなと思いました。思い切ってできない難しさ、力の入れ具合のリズムの悪さがあった。ある意味、未体験の領域でした。
-挑戦するほうが楽しいか
まあ、競技者なんでね。昨日のSPやって、お客さんは限りなく(ループより難易度の低い)サルコーでいいじゃん、って思うわけです。(ループではなく)サルコーでこの(高い)点数を安定して出せるようになったら、フリーにもっと力を入れられるし、そういう気持ちが僕の中で芽生えてしまったことも悔しい。
-気持ちで乗り越えようと
最後の方はそうでした。集中力の弱さ、いい時悪い時の差が激しいのは、僕のスケート人生の中で永遠の課題。だからこそ、もっともっとガラスのピースを1つ1つ積み上げて、きれいなピラミッドにするんじゃなくて、粗くてもいいから頂点まで絶対にたどりつくという地力も必要。もろいからこそ、積み上がったときにすごくきれいなものになるというのも僕の特長。トレーニングしていきたい。