クライシス コア ファイナルファンタジーVII
なんかテレビショッピングの出だしみたいになったけど気にしない。
本作はFF7の前日譚を描いた作品で、国内で85万本、世界で300万本以上を売り上げたすごいゲームなのだ。
といっても、ワタシは元々外伝的な作品があまり好きでは無く、この作品も「ムービーしかないなんちゃってゲームじゃないのー?」と勝手に思い込んでいたのだ。FF7自体スピンオフ作品が多かったしね。
「セブンスドラゴン 2020」も無事クリアしたことだし、今回後輩から勧められたことをきっかけにプレイしてみることにした次第。
例によって長くなったので折りたたみ。
FF7の前日譚というワケで、舞台はもちろん『ミッドガル』。中央にそそりたつ『神羅カンパニー』のビルが懐かしい。FF7の発売が1997年、実に17年前のゲームなのでそりゃあ懐かしく感じるよなぁ。といってもワタシは昨年PC版FF7をプレイしたばっかりなのでそこまででもないのだがw(PC版FF7の記事はこちら)
本作の主人公ザックス(左)と上司のアンジール。ザックスといえばFF7をプレイ済みの方には割とおなじみじゃないだろうか。クラウドの友人でこちらは本物の1stソルジャー(序盤では2nd)。記憶が混濁したクラウドが、彼の経歴を自分の物と錯覚していたんだったね。
さすがのスクエニで、PSPながらもムービーのクオリティは異常なほど。ただ、長いムービーも一切スキップできないのはかなりのマイナス要素。
戦闘はリアルタイムのコマンドバトル(と言うのか?)。移動や緊急回避、ガードは任意でいつでも行え、攻撃は武器または魔法をLRボタンで切り替えて行う。基本はRPGなんだけど、敵の攻撃は狙って回避やガードができるので、うまく操作できるとかなり有利に戦えるのは中々面白い。操作のレスポンスも良好で、攻撃時の硬直を回避でキャンセルしたりとテクニカルな部分もある。ただ、いきなりいろんな要素が画面に映し出されており、最初はかなりとっつきにくいのが難点か。チュートリアルもテキストを読むだけしかなくやや不親切。
魔法のほうがよく効く敵も多いのでしっかり切り替えて使っていきたい。が、リアルタイムなので、慣れるまでは切り替え自体も難しい。LR押した時はスローになると尚良かったのになぁ。
そしてまさかのパチスロ要素もといD.M.W(デジタル・マインド・ウェーブ)。敵を倒すと手に入るソルジャーポイント(SP)がある限り自動で回転し続け、揃った結果によって様々な恩恵を受けられるというFFシリーズらしからぬ運がかなりからむ要素となっている。
揃った目次第ではリミット技が発動することも。この他にもMP消費0になったり、被物理・魔法ダメージが0になったりといった効果がある。さらに、なんとレベルアップまでこのD.M.W次第(777が揃う)というから、この要素がかなり重要なポジションを占めていることが分かるだろう。
FF7同様「マテリア」が本作でも導入されており、様々なマテリアを装備し、レベルアップさせることでザックスの強化が行える。マテリアシステム好きだったんだけど見なくなっちゃったよね。また復活させて欲しいものだ。
本編以外にも「ミッション」があり、セーブポイントからいつでも自由に挑戦できる。当然スルーしてもストーリーには一切影響しないが、ミッションでしか手に入らない強力なアイテムが揃っているので是非チャレンジしてみたいところ。数もかなりある模様。
ご高名なセフィロスももちろん登場。ムービー化でFF7時より超絶イケメンになっている。FF7での事を知っているだけに色々感慨深いものがあるね。
というわけで序盤をプレイした「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」。
ワタシが勝手に思い込んでいた「ムービーしかないなんちゃってゲーム」とは似ても似つかない、しっかりした作りの正統派RPGだった。独特の戦闘システムはとっつきにくい部分はあるものの、慣れればかなり快適に派手なアクションバトルを楽しめるし、FFシリーズぽくないスロット「D.M.W」も揃うまでのワクワク感があって良い味を出している。ムービーがスキップできなかったり、カメラやカメラ操作がいまいちだったりという点もあるが、丁寧な作りで好感が持てる良作だと思う。