喫茶なかむら。京都市南区西九条院町(にしくじょういんまち)18

2008(平成20)年3月10日

 

「喫茶なかむら」は京都駅八条口の八条通から南へ向かっている新町通という横丁へ入ってすぐのところにあった喫茶店。ストリートビューを見ると、2018年2月から2019年5月の間で住宅に建て替わっている。2018年中に廃業したものと思われる。

『食べログ>喫茶なかむら』に重大な情報が載っていた。2011年9月の口コミに、店主に聞いたこととして、「少なくとも大正時代の建物で、工場として建てられ、その後は倉庫として利用されていた」「店主の父上が購入し、喫茶店を開店」とある。レンガ造のように見え、あるいは明治期の建物かとも疑える。

 

「なかむら」の前の新町通は裏通りにしか見えないが、『ウィキペディア>新町通』によると「北は玄以通(げんいどおり)から、南は京都駅で分断されるが、久世橋通の南まで延びている」「平安京の町小路にあたる」とある。『ウィキペディア>町小路』には、「江戸時代以降は新町通となる。鴨川が氾濫してもその影響の及ばない高台に属し、地勢的には当時の京都の一等地である。そしてそこ並んでいたのは商人の商家や職人の工房であり、」とある。昔はかなり重要な南北の通りだったらしい。