川井純治商店。台東区東上野6-3。2008(平成20)年9月5日

浅草通りの北の裏通りで、国際通りから昭和通りまで通っている通り。その坂東報恩寺という寺の向かい側。
2階の窓の形から蔵造りの建物と思える。洋風の外観にしたコンクリート造りだろうか。1階の出窓のような窓と、その下の小さな窓が不思議な造形をしている。奥行きは正面の幅より狭い。蔵の横に戦後の増築と思える部分があり、そちらは工場のように見える。
現在は「ホステル蔵」(2段ベッドで36床)と「薬膳カフェ&バー 蔵」に替わった。ストリートビューを見ると、2018年4月の画像が建物の改修中なので、その年にホステル蔵に替わったものらしい。そのHPによると、「昭和初期に貴金属の交換所として使用された希少な蔵創りの建造物」「昭和初期にヨーロッパの小さな要塞を模して造られた建物で、倉庫や、実際の交換場所、および加工工場がありました」とある。また、『第3回 台東区景観まちづくり賞』の解説には「大正時代から戦火をくぐりぬけ、地域の風景を形づくってきた商店」とある。