
同愛記念病院。墨田区横網2-1。1988(昭和63)年6月5日
蔵前橋の東詰にあった同愛記念病院の設立時に建てられた建物。上の写真は本館の正面玄関。正方形平面の西北の角を斜めに切り取ってそこに玄関を持ってきている。ロマネスク風のわりと華やかなファサードだが、こういう装飾のあるところはここだけのようだ。
『日本近代建築総覧』には「同愛記念病院、横網2-1-11、建築年=昭和4年、構造=RC、設計=近藤十郎・近藤正乃、施工=竹中工務店、備考=「日本建築士」vol.4.112による」。本館、病棟とも4階建てで、玄関は道路の高さに合わせて2階に造ってある。
本館には診療室が入って、本館の後ろに3棟の病棟が建てられた。撮影時にはすでに2棟が新館に替わっていた。

同愛記念病院本館。1988(昭和63)年4月10日

1988(昭和63)年10月30日
病院の東側の駐車場から撮っている。右奥が蔵前橋通りからの車の入り口。建物の右側が本館で、左の、少し右へ出ている部分が第一病棟、その間は本館と病棟をつなぐ廊下だと思う。
病棟が3棟並んでいた頃は、各棟が独立して見える墨田川堤防から見ると、団地のような感じだったのではないかと思う。『消えた近代建築>同愛記念病院』には隅田川の堤防から撮った病棟の写真が載っている。平成7年撮影のその写真では、本館の半分が現在の「同愛記念ホーム」に替わっている。
| コメント(10/1 コメント投稿終了予定) |
|
|
|
|