左上:目時電気商会。墨田区向島5-13
2013(平成23)年6月9日
右上:民家。2013(平成23)年8月3日
左:目時電気横の路地。2013(平成23)年8月3日

墨堤通りのアサヒビールの倉庫(アサヒ飲料隅田支店)の向かいを鳩の街商店街の方へ入ったところに古い民家や長屋が残っている。目時(めとき?)電気商会の看板がある家は奥に長い二軒長屋らしい。店名をネット検索しても出てこないので廃業したようだ。
日本でカラーテレビが放送されたのは1960年9月のことで、日立製作所はそれに合わせてカラー受像機を発売した。1968年には「キドカラー」の愛称をつけて売り出す。目時電気の「日立カラーテレビ」の看板はキドカラー発売以前のものなのだろうか? 白黒テレビが消滅してカラーテレビという言葉も使われなくなって久しい。また、日と立の字を合成したマークは1992年以降使わないようになったという。確かにスマートな感じではないが、大型モーターや車両についていると頼もしい感じがする。
右上写真の民家は左上写真の奥に写っている家。4世帯が入る集合住宅らしい。目時電気との間の路地を覗くと、奥にも同じような家がある。

この横丁の向かい側は「ライオンズマンション言問」(1982年10月竣工、60戸)だが、その敷地の、言問小学校のある通りとの角に「榎本武揚旧居跡」の案内板が昨年設置された。「明治38年から73歳で没する明治41年までこの地で暮らし、墨堤を馬で毎日散歩する姿が見られた」ということである。写真の家の場所も旧居跡になるしい(『箱田道中>向島墨堤多話-6 榎本武揚邸は、 どこにあったのか?』)。