
山田屋畳店。千葉県松戸市松戸。2007(平成19)年3月28日
旧水戸街道を角町の三叉路から、葛飾橋のほうではなく、南へ行ったすぐのところ。正式には千葉県道5号松戸野田線である。この県道は国道6号(水戸街道)の下をくぐると県道1号市川松戸線になるから、普通は市川への主要幹線道と認識されている。旧水戸街道とは別れるわけだが、ここから少し先までは旧街道のたたずまいが残っている。現在では古い商店は軒並み閉店して、建物も急速に住宅への建て替えが進んでいる。
『昭和の松戸誌』(渡邉幸三郎著、崙書房出版、平成17年)の「昭和12年の家並み図(1993年調査)」では、初代の姓が山田だったのでそれを屋号にして現在は3代目、荒物屋を営業したこともあるという。

丸松松戸市青果市場。松戸市松戸。2012(平成24)年3月27日
1枚目写真右の横丁を入ると青果市場がある。青果市場の裏は常磐線が通っているが、その辺りは低地で、通りから入る横丁は坂道である。県道が自然堤防の微高地に乗っていることがよく判る。
『昭和の松戸誌』では「葛飾食品市場」で、「(昭和12年では)松戸唯一の市場で昭和2年設立」。
みたところほとんど廃墟である。建物は屋根を架けるだけのものだが、いつ頃に建てたものなのだろうか。市場の事務所は駐車場の手前にプレハブの平屋で別にある。この建物だとオート三輪が似合うような……