NTT浅草電話局。台東区雷門1-4。1986(昭和61)年10月26日

浅草電話局の正面は浅草通り。写真では目立たないが網がかぶせられている。竣工時には塔屋のような階段室の右にも左側の本体の3分の1くらいの幅でビルがあったようだが、写真右のNTT浅草ビルを建設するときに削られたらしい。
『日本近代建築総覧』には「浅草電話局旧館、S4、RC2、設計:東京市?」。大震災後に建てられた他の電話局と共通のデザインで、現在では大塚電話局別館が残っているが、他には知らない。電話局の古いビルが取り壊された後は駐車場になっている。



NTT浅草電話局・西側。1988(昭和63)年5月1日

 

コメント

 

Unknown (東京散歩人)
2008-10-03 23:16:42
こんにちわ。

説明文中の大塚電話局別館ですが、残念ながら8月ごろ解体されました。8月下旬にたまたま近くに行ったのでたずねてみたところ、側壁の一部が残るだけでコンクリートの瓦礫の山。重機が止めてありました。もう今頃は更地になっているでしょう。有名な建築家が建てたものが解体されるとなると何かと話題になりますが、こういう感じで人知れず消えて行く近代建築は今でもずずいぶんあるのかもしれません。

 

>東京散歩人様 (流一)
2008-10-04 18:19:17
古い電話局のビルは耐震性ばかり考えたような無骨な感じで、あまり注目されないのも分かりますが、残念ですね。地震が起これば電話が活躍するはず、という電話局の意気込みが見えるようで私はけっこう好きでした。まだ他にどこかに残っているのでしょうか?
大塚電話局別館はgoogleマップのストリートビューで、しばらくは見られますけど。