「ねぇねぇだっちゃん」
「ん?なーに千晃ちゃん」
千晃はソファに座って雑誌を読み耽っている日高に近寄り、隣に座っていいかを聞くなりすぐに腰を落とした。
そして他のメンバーには聞こえないくらいの小さい声で、こっそり話し出す。
「好きな人の気を引くためには、どんな事をしたらいいと思う?」
日高は雑誌からチラリと千晃の顔を伺い、すぐに雑誌に目線を落とす。
「なに、いきなり笑。
如何にもいま好きな人がいる子がいいそうな質問だね」
「ふふっ、実はそうなんだ~」
side:日高
誰だよ。
まさかそんなことも言えず、へ~と興味なさげに相槌を打ってみた。
「もしさ、だっちゃんなら女の人のどんな仕草がグッとくる?」
「んー…好きなタイプってコロコロ変わるけど、最終的には、俺の話を笑顔で聞いてくれるのが1番かもね~」
ほら、素っ気ない感じだったら悲しいじゃん?
でもまぁ俺の価値観だから、違うかも知んないけどね
「あーでも確かに!わかるかも~」
それでそれで?と千晃はまだ聞きたがってくる。
なんだか今日の千晃は機嫌が良いみたいで、いつにも増して笑顔が可愛い。
それにしても、俺のこんな話を聞いてどうするんだ?
「ちゃんと目を見て話してくれる子、かな。
得意不得意あるかもだけど、まっすぐ見てくれる子が好きだよ」
「あーなるほどね。
じゃあさ、だっちゃん的にはどうかな?
私いまだっちゃんの方見てるんだけど」
「んーわかるよ。視線がヒリヒリするから」
「えー!その言い方やめてよー笑」
え?
なんで目を合わせないかって?
距離が近すぎるんだよ!!
千晃のやつ(いや別に大歓迎なんだけどさ)、距離を全く置かずにぴったりくっついて座ってきたもんだから、俺と千晃の膝がさっきからくっついたまんまだからね!
気になる女の子と体の一部が触れたまま話すのって緊張するじゃん!?
顔見れる余裕なんてないっつーの!!
…でもそんな事知らない千晃は、やっぱりご機嫌さんだ。
鼻歌交じりに携帯のメモを開き、俺が話したグッとくるポイントを打ち出している。
お願いだから、いま書いたやつをブログに出したりしないでよ…?
あといくつか質問をされて応えたけど、きっと気付いてないんだろうな…
全部千晃の事を思いながら言ってるんだよ?
ねぇ、千晃が好きだよ。
俺と付き合ってよ。
そう言えたら良いのに…
“如何にもいま好きな人がいる子がいいそうな質問だね”
“ふふっ、実はそうなんだ~”
そんな会話のあとじゃ、喉まで出かかった告白も飲み込んでしまう。
「うん、これ位でいいかな!
だっちゃんの意見は私の乙女ノートで参考にさせてもらうね!
ありがと~」
「ちーちゃんの役に立ててよかったよ~またおいで~」
手をひらひらと振ると、千晃が最初に座っていた椅子へと戻っていった。
…ほんとに、俺の事聞いてどうするつもりなんだろ??
(まさか俺の事…!?)
なんて可能性はほぼ0だと、次の瞬間思った。
席に戻るや否や、千晃はにっしーの隣に座り、にっしーに聞いた後は真司郎へ…と、男子メンバー全員に聞き出していたようだ。
俺のだけじゃ不満なのか!ってようやく顔を上げて千晃の顔を見たら、ちょうど5人の話を聞き終えて、宇野と喋っている時だった。
…なんか顔めちゃくちゃ赤いけど、あれは大丈夫なのか…?
と、あまりに見つめすぎていたのかリーダーも俺の事をニヤけながらじろじろ見ていて、慌てて視線を落とした。
なんでこのタイミングで俺の方を見てるのかなーもう!!
結局、千晃のおかげで雑誌の内容はまったく頭に入りませんでしたとさ。
そして数日後、彼女が乙女ノートの情報を駆使して俺にアピールして来るだなんて、思いもしないのだった…。
【あなたのきをひきたいの】
end.
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「ん?なーに千晃ちゃん」
千晃はソファに座って雑誌を読み耽っている日高に近寄り、隣に座っていいかを聞くなりすぐに腰を落とした。
そして他のメンバーには聞こえないくらいの小さい声で、こっそり話し出す。
「好きな人の気を引くためには、どんな事をしたらいいと思う?」
日高は雑誌からチラリと千晃の顔を伺い、すぐに雑誌に目線を落とす。
「なに、いきなり笑。
如何にもいま好きな人がいる子がいいそうな質問だね」
「ふふっ、実はそうなんだ~」
side:日高
誰だよ。
まさかそんなことも言えず、へ~と興味なさげに相槌を打ってみた。
「もしさ、だっちゃんなら女の人のどんな仕草がグッとくる?」
「んー…好きなタイプってコロコロ変わるけど、最終的には、俺の話を笑顔で聞いてくれるのが1番かもね~」
ほら、素っ気ない感じだったら悲しいじゃん?
でもまぁ俺の価値観だから、違うかも知んないけどね
「あーでも確かに!わかるかも~」
それでそれで?と千晃はまだ聞きたがってくる。
なんだか今日の千晃は機嫌が良いみたいで、いつにも増して笑顔が可愛い。
それにしても、俺のこんな話を聞いてどうするんだ?
「ちゃんと目を見て話してくれる子、かな。
得意不得意あるかもだけど、まっすぐ見てくれる子が好きだよ」
「あーなるほどね。
じゃあさ、だっちゃん的にはどうかな?
私いまだっちゃんの方見てるんだけど」
「んーわかるよ。視線がヒリヒリするから」
「えー!その言い方やめてよー笑」
え?
なんで目を合わせないかって?
距離が近すぎるんだよ!!
千晃のやつ(いや別に大歓迎なんだけどさ)、距離を全く置かずにぴったりくっついて座ってきたもんだから、俺と千晃の膝がさっきからくっついたまんまだからね!
気になる女の子と体の一部が触れたまま話すのって緊張するじゃん!?
顔見れる余裕なんてないっつーの!!
…でもそんな事知らない千晃は、やっぱりご機嫌さんだ。
鼻歌交じりに携帯のメモを開き、俺が話したグッとくるポイントを打ち出している。
お願いだから、いま書いたやつをブログに出したりしないでよ…?
あといくつか質問をされて応えたけど、きっと気付いてないんだろうな…
全部千晃の事を思いながら言ってるんだよ?
ねぇ、千晃が好きだよ。
俺と付き合ってよ。
そう言えたら良いのに…
“如何にもいま好きな人がいる子がいいそうな質問だね”
“ふふっ、実はそうなんだ~”
そんな会話のあとじゃ、喉まで出かかった告白も飲み込んでしまう。
「うん、これ位でいいかな!
だっちゃんの意見は私の乙女ノートで参考にさせてもらうね!
ありがと~」
「ちーちゃんの役に立ててよかったよ~またおいで~」
手をひらひらと振ると、千晃が最初に座っていた椅子へと戻っていった。
…ほんとに、俺の事聞いてどうするつもりなんだろ??
(まさか俺の事…!?)
なんて可能性はほぼ0だと、次の瞬間思った。
席に戻るや否や、千晃はにっしーの隣に座り、にっしーに聞いた後は真司郎へ…と、男子メンバー全員に聞き出していたようだ。
俺のだけじゃ不満なのか!ってようやく顔を上げて千晃の顔を見たら、ちょうど5人の話を聞き終えて、宇野と喋っている時だった。
…なんか顔めちゃくちゃ赤いけど、あれは大丈夫なのか…?
と、あまりに見つめすぎていたのかリーダーも俺の事をニヤけながらじろじろ見ていて、慌てて視線を落とした。
なんでこのタイミングで俺の方を見てるのかなーもう!!
結局、千晃のおかげで雑誌の内容はまったく頭に入りませんでしたとさ。
そして数日後、彼女が乙女ノートの情報を駆使して俺にアピールして来るだなんて、思いもしないのだった…。
【あなたのきをひきたいの】
end.
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