※今回の小説はラブライブのゲーム『スクスタ(既にサービスは終了しています)』の西木野真姫の『キズナエピソード』を、真姫の視点で書いたものになります。
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真姫(これは虹ヶ咲の『あの子(あなた)』が、私達μ'sの活動の手伝いをしてくれる事になり、
私達を迎えにわざわざ一年生の教室まで来てくれた時のこと…)
凛「…あれ?真姫ちゃん、どうしたの?まだお返事してないよ?」
真姫「別に、返事しなくちゃいけないわけじゃないでしょ。あなたに手伝ってもらう必要性も感じてないし。」
花陽「真姫ちゃん、急にそんな事言ったら失礼だよ!」
私はあの子との距離感をどう掴んだらいいのか分からず、思わず冷たい態度をとってしまった。
真姫「ごめんなさい!私、先に部室に行ってるから!」
そう言い残して教室を飛び出した後、私は頭を抱える。
真姫(ああ、やっちゃった…)
後日、放課後になってからμ'sの部室へ行くと、先に来ていたあの子が椅子に座って私達を待っていた。
あなた(主人公)「真姫ちゃん、お疲れ様♪」
まるで太陽のような明るい笑顔で、私を迎えてくれるあの子。
真姫「お疲れ様、そっちも。
それからその…この間はごめんなさい。」
あなた「ううん、気にしてないよ♪」
私が謝罪すると、あの子は意外にもすんなりと許してくれた。
すごく失礼な態度だったのに…
優しいのね。
あの子の笑顔を見ていたら、なんだか拍子抜けして私まで笑顔になってしまった。
仲直りをしてからは、私はあの子にμ'sの作曲の事を沢山サポートしてもらった。
虹ヶ咲学園の音楽科に通ってるだけあって、音楽や作曲に関する知識がとても豊富で、あの子と一緒に活動すると勉強になる事ばかりだった。
そんな日々が暫く続いて、μ'sのミーティングがあった時、私とあの子が曲の事で話してるのを見た花陽が嬉しそうに笑いながら、
花陽「良かったね。仲良くなったんだね♪」
と、私達に言ってきた。
凛と花陽以外の事情を知らないメンバーから「どういうことなの?」と聞かれ、私は経緯を説明する。
真姫「最初はμ'sは9人でμ'sだし、手伝いは別になくてもって思ってたから…
でも、話をしていくうちに考え方が変わったの。あなたとなら、新しいμ'sを作っていけるかもって。」
真姫「だから、改めて。私達の手伝いをしてくれて、ありがとう♪」
私がそう感謝の気持ちを伝えると…
あなた「真姫ちゃん…!」
ガバッ!
あなた「真姫ちゃん大好き!」
真姫「!?」
あの子に満面の笑顔で抱きつかれ、驚いた私の心臓は爆発寸前になる。
温かい…
って、そうじゃなくて!
真姫「ちょ、ちょっと!凛じゃないんだし、まとわりつかないでよ~!」
我に返った私はあの子を引き剥がそうとするが、力いっぱい抱き締められていて剥がせそうにない。
凛「って言いながら、真姫ちゃんも嬉しそうだにゃ~♪」
凛や他のメンバーは、ただ楽しそうに笑って見ているだけで、あの子を剥がすのを手伝ってくれそうにない。
私は抵抗を諦め、あの子が離れるまで待つしかなかった。
あなた「真姫ちゃんにそんなこと言ってもらえるなんて、すごく嬉しい♪」
至近距離で宝石のような瞳を輝かせながら、あの子は私に向かって微笑んだ。
真姫「み、みんなで新しいμ'sを作っていきましょう。頼んだわよ。」
思い返せばこの日からかしら、あの子の存在が私の中ですごく大きくなったのは…
――別の日。
真姫「え!?待って、あの子も来るの?今日は来ないって聞いたわよ!?」
ことり「うん。どうしても今日中に衣装のアイディアをまとめたくて、あの子に無理にお願いしちゃった♪」
とても嬉しそうにあの子を迎えに部室から出て行くことりを見て、私の心はモヤっとする。
真姫「作曲のことを沢山サポートしてもらってたから、私以外のこともそんなに手伝ってたなんて知らなかった…
って、これじゃ私があの子を独り占めしようとしてるみたいじゃない…!」
なんか、調子狂ってきちゃう。
真姫「もう、どうしてあの子のことばかり気になっちゃうのかしら!」
終わり。
※あなたちゃん(主人公)の容姿はあくまでも作者のイメージです。