2013年7月の双門の滝〜狼平までを溯行、登攀したのを最後に足が遠のいていた弥山川。一区切りついた感があった。

 

最近、裏双門に通われている方が奇岩・巖双門までをダイレクトに抜けるラインを初登されたことを知り、シブが直ぐに行きたいと言い出したので、直近の休みを使って弥山川へ行ってきました。

 

弥山川の仙人嵓には及ばないが、谷間の右岸の大嵓には大滝が2本。直進するルンゼ登攀は、難しくないけれど、岩は脆いので慎重に登りました。

 

 

前日発、道の駅吉野路黒滝にて

 

翌朝5:00、熊渡から早速出発

一ノ滝、二の滝(吊り橋から)

 

吊り橋を渡り、最初の鉄梯子を登ったら弥山川双門ルートから外れ、なるい斜面をトラバースしながら進み、トサカ尾への支尾根が見えてきたら行き過ぎ!。元気な新緑で見通しが利かないが、微かな沢型を登っていく。

 

ゴーロ状

 

ルンゼをぐんぐん登る

 

 

水も流れ出す

 

 

 

 

切り裂いたような谷間の奥に、とんでもない岩壁が現れる

 

 

 直進するルンゼの右岸壁に二つの大滝が掛かっていた

 

 

上部にハング帯をもつ手前の大滝は霧状に飛沫を落とし、私達がいる場所に合流している

 

 

 

 

 

 

 

ここから登攀の始まり!

1ピッチ目:最初の二段15m、シブリード

 

 

 

 

 

フォローの私

今回、全体通してカムテバイスが有効だった。

 

 コンテで5m

 

2ピッチ目:ルンゼを15m(私)

 

 

岩が脆く注意

実際、大きな岩が4つ剥がれた

 

2つ目の大滝下の辺りの立木まで

 

2つ目の大滝はここに降り注いでいる。

 

 

 

 

 

 

コンテでスラブ20m

 

振り返り見た2つの大滝

 

スラブの先にあるハング滝

3ピッチ目:20m(私)

 

 

 

正面が弱点で、ハング下の懐に入り込み、左上するクラックに導かれて登る。クラックからクラブに乗り込む所がいやらしい。

 

 

 

3ピッチ目終了点は、立ち木でビレイ

振り返ると眺めが素晴らしい

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の4ピッチ目は、ビレイ点の灌木から右に出てチムニー状のルンゼを登りました。ビレイヤーからは見えません。

 

4ピッチ目:チムニー状のルンゼ40m(私)

50mロープいっぱい

 

 

 

 

 

 

 

 

 仙人テラスと巌双門の間の登山道に出ました。

ここで、初登者の巖双門へのダイレクトルートは逃してしまったことが解りましたが、また来なさいとの事でしょう。

 

シブは、4ピッチ目は左へトラバースして2つ目の大滝の上のスラブへ行くんじゃないかと思っていたそうなので申し訳ないことをしました。

 

 

しかし、このラインを導き出した方の情熱を感じるとともに、それまでの過程を想像するに自分もドキドキします。ありがとうございました。

 

 

 

 

巌双門も初めて見ましたが、これまでみた中で最大のアーチ状の奇岩、自然が創り出した神秘ですね。

 

 

下山中、ハング帯をもつ裏双門1つ目の滝

 

おそらく裏双門滝の源と思われるピーク

 

仙人テラス

 

綺麗に改装されていた天川温泉で温まる

 一ピッチ目〜ずっとシャワー!

私に限っては、レインコート入れて2枚のコーディネート。北向きの谷で陽射しもあまり届かず、標高も高いので、濡れっぱなしの身体には堪えました。

 

でも、久しぶりに1日楽しませてもらいました。

 

 

 

日時:2024.6.3(月)

熊渡5:00/17:30

ルンゼ基部8:00、登山道13:00

溯行者:シブ、私


シブのレポもどうぞ!