久しぶりに、二人での大滝登攀!

今シーズン6回目のこの山行は、溯行・登攀合わせて通算500本!。

 

12月の渓游祭にお邪魔した翌日、偵察しにいった鳴谷大滝。会の沢企画の合間に、鳴谷大滝の登攀を計画していた。天気も不安定だったが、直前に上手いことに晴れ間が来た!

 

そもそも鳴谷には、2011年5月と2015年6月に2度溯行している。2011年は、色々理由をつけて2011年は大滝を見ずして下山、過去レポ読むと二人とも違ったことを書いており、まあしょーもない理由だった😁。2015年は、そのリベンジで大滝を拝んだ。その時、シブは登攀の可能性を密かに持ったらしい。またその際に今回のアプローチに使った右岸尾根で下山した。

 

本題、昨年12年の偵察時の私の印象は、

右岸壁は、前半は階段状、中間部から上はボコボコしたフェイスに見えてリスがあればなんとかなりそう。

左岸壁は上部がリス無さそうなスラブでランナウトがあり難しいかな、というものだった。

 

オブザベは、フリークライミングと同じようにする。ただし、大滝登攀については落ちないことが前提なので、現時点での登攀能力や登攀経験で登攀グレードがは変わってくるが、やるかやらないかは自分達次第である。特に初登となると緊張は半端ない。

 

さて、どうなるかな?

 

2024.4.25(木)26日(金)

登攀計画は、初日に右岸壁、2日間に左岸壁。 

 

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最終的に、シブのご要望で前夜発して小宴。

 
偵察で歩いた尾根筋からアプローチ(6:15)。 
尾根に取り付くと、すぐ家屋があったであろう大きな石垣が見られる。
 

 

 

 

 

 
大滝上流部は植林帯。
上流部に降り立つ前にある切通し

 
上流部

 
3時間ほどで鳴谷大滝の上流河原に到着(9:00)。
ここは、杉の植林帯で居心地は良くない。さっさとテントを張り、ピールを冷やして、いざ大滝基部へ向かう(9:37)。

 

 
大滝基部へ向かう、大滝前の前衛滝

 
鳴滝大滝

 

 
滝下(10:10)

 

最初は、右岸壁へトライ

1ピッチ目、シブの登攀でスタート(10:25)。

 

 

 

 

 
フォローの私
 
1P目の終了点から見上げた岩壁は、全くリスがない被った岩壁。
フリーのボルトルートなら面白い壁なのだが、右岸壁の敗退を決めた。
 
左岸壁を登攀するため、懸垂で基部へ降りる。

 
 
左岸壁基部(12:15)
1P目:35m
水流すぐ脇の岩場を登ることもできたが、右の苔むしたカンテ状の岩場から登った。
 
 
 
2P目:10m
ピナクル上まで
 
 

 

3P目:25m

ピナクルとクラックのつなぎのフェイスを登る。

なんとか支点を構築でき、フリーで抜けることができた。

 
 
クラックに灌木が生えている。
 
バンドに上がると上手い具合いに滝頭へと続いていた。
 
 
 




 
 
フォローのシブを迎え、右岸壁を3ピッチで完登することが出来た(14:30/15:30)。
核心は、3ピッチ目の出だしのフェイスで、支点を確実に構築してムーブを組み立てることができるかどうかです。
1ピッチ~3ピッチまでリッジ、クラック、フェイス、バンドと、上手い具合にラインが繋がりました。
 
テンバにて
濡れていたが、焚火を熾し調理
シーズン初の焚火泊🔥
 
 
お楽しみの乾杯!
 
 
 
 
 
 
酔って、ご就寝 ちーーん。お疲れ様(*^-^*)
 
下山(5:45)
 
 
和田川は雲海の下に。偵察時も同じだったな。
 
 
集落跡
 
 
旧称:和田川スーパー林道の駐車地(8:15)
 
下山が早かったので他の偵察をした後、帰路はおくとろ温泉で汗を流した。
 
(総括)

記憶の片隅にあったこの滝を思い出して、登攀をすることができたのは、まさにシブのひらめき。初めてこの谷を溯行してから13年後のことになったが、色んな山行を重ね、再びこの名渓に脚を運び、1つの大滝に向かえたのは感慨深い。

鳴谷大滝へのアプローチは、右岸尾根を使えば3時間ほど。わざわざたった3ピッチの登攀の為に登りにくる人はいないかもしれませんが、鳴谷は息つく暇がないほど滝の連続する谷なので溯行して大滝を登攀すれば、ものすごく充実すること間違いない!


シブのレポートもどうぞ!