レギュレーションの時点から、このカードになったら面白いだろうと思っていたが本当に実現し、今大会今の所最も注目すべき試合となった。伝統のサイド攻撃を主軸とし、攻守においてバランスの取れているオランダと、圧倒的な組織力と個のビルドアップ能力で一気に優勝候補にまで名を連ねたモロッコ。打ち合いになると予想していたが、結果は真逆。

 

<試合結果>

モロッコ🇲🇦vsオランダ🇳🇱 1−1(PK4−3)

 

試合前の予想ではオランダがボールを握り、モロッコがカウンターでチャンスを作ると思っていたが、展開は逆。オランダはリスクを負わず、先発起用された1トップのブロビーにロングボールを集める。そのためどちらかというとモロッコの方がゲームを支配する形に。後半に入りオープンな展開となってくると、オランダがカウンターからしっかりチャンスをものにした。しかし、終了間際に人数をかけたモロッコが土壇場で追いつき延長へ。互いにビックチャンスを演出するも、両GKの質が勝りスコアは動かず。勿体無いPKでの決着となってしまった。PK戦では無類の強さと経験を兼ね備えたブヌ率いるモロッコが流石とも言えるパフォーマンスを見せ、試合終了。

 

日本代表戦が終了した後の試合だったが、この試合を見て日本はフランスやスペインを目指すのではなく、モロッコを目指すべきだと感じた。ずば抜けたワールドクラスの選手はハキミとブラヒムディアスぐらいしかいないように思えるが、圧倒的な組織力と、その中で強豪のプレスに動じないボール保持能力、そしてそれぞれの選手の特徴を最大限活かすことのできる采配、これこそが日本がダークホースから強豪と呼ばれるために必要な要素なのではないだろうか。これほど安定した試合運びができるチームは今大会数少ない。もはや強豪の一員として優勝を目指せる戦力になったモロッコが、この後どこまで行けるのか楽しみだ。