この夏のお盆休みに、

先祖供養はされましたか?

 

ときどき、

「私はいつも一生懸命に

仏壇やお墓をお参りして

お祈りしているのに、

良いことが起こらない」と

嘆く方がいらっしゃいます。

 

しかし、この考え方は

間違っているんですね。

そもそも、

先祖を供養することによって

運気が上がるということは

基本的にはないのです。

 

墓参りなどは、

無事にあの世へ還られた

先祖に対して、

「この世の私たちは元気に

魂修行を続けていますから

どうぞ安心してあの世での

お勤めに励んで下さい」

そのように定期的に

報告するというのが

本来の意味だからです。

 

大まかにいって、

死んでから行く世界は

3つです

 

ひとつは、

「天国」という

本来の魂レベルに応じた

実相の世界。

ふたつ目は、

不調和な心のまま

亡くなったり

生前の悪行があまりにも

強かったりする魂が集まる

「地獄」という

一定期間、反省をする世界。

そして3つ目は

死んだことすら受け入れられず

物や人に執着を残している霊が彷徨う、

「この世」という世界です。

 

こう考えると先祖供養にも

この段階に応じた3つの

供養法があることがわかります。

 

そして仏教では

回向(えこう)といいますが、

先祖の成仏を願って供養し、

法要を行う事は、

その読経などの善行が

自分の悟りの助けとなると共に、

先祖の霊に分け与えることで

追善供養にもなるとされます。

 

つまり、

自らが日々精進して

自らの光で先祖を癒すこと。

能動的な立場で先祖に

恩返しをすることであり、

受動的な立場で祈るのは

筋違いです。

 

先祖供養とは

何かをしてくださいという

奪う心ではなく、

愛念を与えるという

感謝行なのです。

 

先祖を供養しても基本的に

運気は上がらないと

申し上げましたが、

先祖からの

霊的影響は受けていますし、

先祖を大切に敬い、

この世の霊界であるお墓の磁場を整え、

自らのこの世での頑張りを

定期的に報告していると、

家運は確実に上がっていきます。

 

お墓は、この世と霊界をつなぐ

大切な場所です。

だからこそ、先祖を敬うのです。

そして、自分たちも先祖に

負けじと頑張ることです。

 

そうしていくことで、

「お陰」がきます。

先祖のお陰は大いなる他力となり

自然と及んできます。

それは天上界から

直接愛ある光となり、

及んできます。

 

その前提となるのは、

自助努力で頑張っている姿を

見せるということです。

先祖の功徳というのは、

この世の精進あってこそです。

 

これからも

ご先祖様のご期待に沿えるよう、

頑張っていきましょう。

 

では、また。

 

 

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