京都通になれる雑学知識100 〔Kyoto 79〕 | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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《 京都通になれる雑学知識

第 4 章
京都の味に「理由」あり
- KYOTO 79 -
京都のごちそう
「わらじや」のう雑炊!

豊臣秀吉との逸話が残る老舗「わらじや」。
うぞうすい一筋、
約400年の年月を重ねて尚、
お客を弾きつけています。
名物味を一度食べてみなはれ。
満足しまっせ。

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わらじならぬ、
靴を脱いで2階の座敷で
ランチタイム

京都駅方面から七条通に歩を進め、
三十三間堂へ向かう途中、
長い歴史を偲ばせる木造の建物に、
白い暖簾が下がる「わらじや」があります。
うぞうすい
と書いた年季の入った看板が目につきます。
大きなわらじもぶら下がっています。
店を始めて約400年を積み重ねてきた老舗である。

開業当時は、
西国街道のお茶屋だったという。
恐らく、
三十三間堂のお参りの後先に、
殿へ参拝へ向かう途中、
この茶屋でわらじを脱いで休んだとも言い伝えられ、
屋号のいわれとなっています。

わらじやのメニューは、
「うぞうすい」だけ
である。
お一人様、¥6100。
お昼御飯の時間帯に店先を通ると、
中高年の客が目に付きます。
店内は小綺麗で、
2階には個室も用意されています。
とはいっても
座敷でユックリ味わいたい。


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う鍋の絶妙のスープ
食べごたえある うぞうすい


うぞうすい!
注文すると、抹茶と可愛い洛雁が出てきます。
抹茶を味わいつつ、
部屋を眺めるのも楽しい。
やがて、先付、吸い物が出され、
最初の「う鍋」が出てきます。
木の棒を井桁に組んだ鍋敷きに乗った土鍋に、
うなぎの筒切りの白焼き、
焼きネギ、焼き麩が入っています。
うなぎは、
すーっと喉を過ぎていく程柔らかい。
すまし仕立てのスープは、あっさりしています。
このスープを2杯3杯とおかわりして、
飲み干す人も少ないない。
これを食べると、
一度下げられ、今度はうぞうすいとして出てきます。

うぞうすいには、
割りうなぎ、ごぼうの笹カギ、ニンジン、しいたけ、ご飯が入り、
卵でとじて、三つ葉が散らしてあります。
雑炊は季節に関係なく、美味しく、
汁を含んだご飯が量的に増えている上、
お餅まで入っているので、
結構な腹具合になる。
満腹気味のお客さんが多く、
「食べ過ぎたかなしら・・・」とお腹をさする女性も。
一通り食べ終わると、
デザートにフルーツが出てきます。
フルーツをいただきながら、うぞうすいの余韻を楽しむ。
う鍋&うぞうすいは、
予約不要で食べることが出来ます。
お昼と夕刻から夜の営業。
週末と祝日は・・・お昼から通し営業。
但し、火曜日が定休です。
注文から2人前から出来ます。


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 龍虎 俊輔 
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