《 京都の古刹歩き 》
〔 洛東 No.3 〕
【 長 楽 寺 】
平家物語の悲話を伝える古刹
◆ 観賞POINT ◆
建礼門院が出家した寺だけあって、
本堂内にはそれにまつわる資料が
数多く所蔵・展示されています。
彼女が安徳天皇の御衣で作った仏幡、
建礼門院像などは、
『平家物語』ファンには必見!
また、
「踊念仏」で知られる時宗の宗祖・一遍をモデルにした
慶派大仏師作「一遍上人像」は
国指定の重要文化財である。
また、
境内には幕末の尊王攘夷運動にも
大きな影響を与えた儒学者・頼山陽の墓もあります。
◆ エピソード ◆
境内にある小さな庭園は、
慈照寺の庭園を造る際に、
試作として作庭されたものだという。
規模は小さいながら、落ち着いた佇まいには、
《わび》・《さび》
の雰囲気が漂っています。
東山文化を代表する慈照寺庭園に勝るとも劣らぬ
風情があります。
■ DATA ■
〈 所 在 地 〉
京都市東山区円山町626
〈 交通アクセス 〉
京都駅前より
市バス206系統に乗車し、
『祇園』停、下車徒歩6分。
〈 拝 観 時 間 〉
9時00分~17時00分
〈 拝 観 料 〉
大人⇒¥500
小中学生⇒¥250
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★ 龍虎 俊輔 ★
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