京都通になれる雑学知識100 [Kyoto 41] | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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《 京都通になれる雑学

第 2 章
古都・京都にある寺社の謎
- Kyoto 42 -
【 吉 田 神 社
「節分祭」でお化けも厄落とし!?

普段は静かな吉田神社が・・・
節分の日たけは、大変な賑やかとなる!
旧暦では「年越し」の日でもあり、
この日を過ぎると、
京都には春がやってくる!


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全国から800万の神様が
集結している大元宮!

吉田神社は、
京都大学の近く神楽岡の山麓に鎮座しています。
創建は、859(貞観元)年。
従三位中納言・藤原山蔭が、
平安京の鎮守神として春日大社を勧請したのが
始まりだという。

1484(文明16)年には、
吉田神道の実践場として
斎場所大元宮を建立された。
建物は八角形の本殿と六角形の後房を持ち、
祭神に天神地祇八百万神が祀られています。
大元宮の東西には、
全国から集められた3132座もの神様が
厳かに祀られています。
この神様の数は、
平安時代の『延喜式』にある「神名帳」に基づいた数である。
祭祀を司る神祇斎場として、
このように多くの神様がいるのは、
吉田神道の奇瑞を示すものである。
そして、
この大元宮での祭祀で最重要とされているのが、
「節分祭」なのだ!


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追儺式と火炉祭がセットの
節分祭!


吉田神社の「節分祭」は、
2月3日を挟んで3日間開催され、
約50万の参詣者が本殿及び大元宮周辺に繰り出すという。
境内には露店が隙間なく並び、
恵方巻の露店も出店し、賑わっています。
2月2日午前8時から前日祭が行われ、
大元宮中門前で、
災いをもたらす疫神を鎮める行事である「疫神祭」が
開催されます。
午後6時から本宮で「追儺式」が行われます。
この式は、別名「鬼やらい神事」と呼ばれ、
鬼に扮した疫神を追い払い、
その年1年の幸福をもたらすよう願うものである。

節分当日の2月3日。
午後11時に始まるのが、
最大の見所である「火炉祭」である。
本社三の鳥居前に、
直径5m、高さ5mの八角型の火炉が設けられ、
古い神札が燃やされます。
火炉から炎が立ち上がり、
炎は参詣者に無病息災をもたらすと
言い伝えられています。

参詣者の中には、
京都で「お化け参り」という人たちがいるんです!
えっ!?
お化け!
気味が悪いと思う人がいるかもしれませんが・・・
実は・・・
女装した男性の人や男装した女性の人のことを
「お化け」と呼ぶ風習があるそうなんです。

大晦日にあたる節分の日に仮装して社寺に参拝し、
1年の厄を追い払う風習が昔からあったという。

戦後、
この風習は廃れていたが、
現在でもわずかに残っているそうです。

このお化けの風習は、
花街の芸妓さんたちが率先して守っています。


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