《 京都 古寺巡り 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -
南山城テーマ Ⅱ
〈 観 音 寺 〉
観音寺は、
京都府京田辺市普賢寺下大門にある真言宗智山派の寺院。
山号は息長山。本尊は十一面観音。
別名は普賢寺、大御堂など。
※ 歴 史 ※
伝承によれば、白鳳年間(7世紀後半)、
法相宗の僧・義淵により
創建された観心山親山寺が始まりと伝えられ、
744(天平16)年、
東大寺初代別当の良弁が中興したという。
その後奈良の東大寺の実忠和尚が入寺し、
778(宝亀9)年には五重塔を建てたという。
古代・中世には普賢寺と呼ばれた。
794(延暦13)年の火災以後、
たびたび火災に遭い藤原氏の援助によりその都度復興されたが、
藤原氏の衰退とともに寺運も衰えた。
1565(永禄8)年の焼失後は大御堂一宇を残すのみとなった。
観音寺本堂裏の丘陵上には塔の礎石が残り、
7-8世紀の古瓦が出土することから、
ここが古代普賢寺の遺構と推定されている。
一躯の観音様に会いに
わざわざ訪れたい山里の古寺
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緑の田園風景に、
ひっそりと佇む国宝寺院
1300年程前、
義淵僧正が天武天皇の勅願により創建。
その後、良弁僧正が伽藍を増築して
普賢教法寺とした。
火災で度々焼失したが、
その都度藤原氏の庇護を受けて再建。
藤原氏の氏寺である
奈良の興福寺の別院として栄えたが、
徐々に衰微した。
現在はかつての大寺院の面影はなく、
長閑な田園風景の中に、
大御堂と呼ばれる本堂がひっそりと立っています。
本堂に祀られているのが、
744(天平16)年に
良弁僧正に安置されて以来、
幾度の火災をくぐりぬけて、
往時の姿を残す本尊の十一面観音立像である。
漆を塗り重ねた方式で作られた木心乾漆像で、
京都では貴重な天平仏である。
全国に7体しかない国宝の十一面観音像の1つで、
奈良・聖林寺の十一面観音と並び、
美仏として知られています。
短い読経の後に住職に厨子を開帳してもらうと、
蓮華座の上に立つすらりとした姿が
印象的な十一面観音立像が目の前に現れます。
-≪ 本尊です ≫-
☆ 十一面観音立像 ☆
【 国 宝 】
高さ172.7cmと人の姿に近く、
胴部がくびれ均整のとれた引き締まった姿で
立っています。
女性らしい柔和な顔つきが特徴です。
頭上にある11面の表情の違いにも注目だ。
-≪ 大御堂と呼ばれています ≫-
☆ 本 堂 ☆
菜の花畑と桜並木を抜けていくと現れる本堂。
自然に包まれたその立地や
雰囲気もこの寺の魅力となっている。
境内には他に庫裏と鐘楼があります。
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= DATA =
《 所 在 地 》
京都府京田辺市普賢寺下大門13
《 交通アクセス 》
JR又は、近鉄 『三山木』駅から
奈良交通バス、水取又は、高船行きに乗車し7分、
『普賢寺』下車、徒歩5分。
《 拝 観 時 間 》
9時00分~17時00分
注)冬期は16時30分迄
《 拝 観 料 》
境内拝観は自由です。
本堂拝観は¥400
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★ 龍虎 俊輔 ★
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