《 京都 古寺巡り 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -
本テーマ 39
〈 勝 持 寺 〉
勝持寺は、
京都市西京区にある天台宗の寺院。
山号は小塩山。本尊は薬師如来。
花の寺として知られる。
西国薬師四十九霊場第四十二番札所。
〔 歴 史 〕
京都の西南郊外の大原野に位置し、
大原野神社に隣接する。
大原野神社は784(延暦3)年、
長岡京遷都時に、
奈良の春日神社(現・春日大社)の分霊を祀ったものである。
古くから桜の名所として知られ、
西行ゆかりの寺として知られるが、
創建についてはあまり明らかでない。
寺伝では白鳳年間(672-686年)役小角の創建と伝えられる。
その後791(延暦10)年最澄が再興して小塩山大原寺と称し、
仁寿年間(851-854年)千観によって再興されたという。
応仁の乱で焼失し、天正年間(1573-1592年)に再建された。
江戸時代には桂昌院の帰依を受けた。
桜を愛した
西行ゆかりの花の寺
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白鳳以来の歴史ある古寺は
重要文化財の宝庫
境内にある約100本の桜が
春には寺全域を埋め尽くす美しさから、
別名「花の寺」と呼ばれる。
白鳳時代に天武天皇の勅願を受けた
役行者によって開かれ、
791(延暦10)年に最澄が堂宇を再建。
1140(保延6)年には
後鳥羽上皇時代の北面の武士であり、
佐藤兵衛義清が出家してこの地に庵を結び、
名を西行と改めたとされている。
その際、西行が植えた一株の桜は
今も寺に伝わっている。
桜の罪深いまでの美しさを表現した
世阿弥作の謡曲『西行桜』は、
この寺を舞台にし、
西行を登場人物としたものである。
本尊の薬師如来立像と
その胎内仏である薬師如来坐像、
仁王門から移された金剛力士立像(仁王像)をはじめ、
重要文化財を含む平安・鎌倉時代中心の美術品が、
瑠璃光殿に多数所蔵されています。
-≪ 寺最古の建造物です ≫-
☆ 仁 王 門 ☆
応仁の乱の兵火を免れた寺内最古の建造物で、
堂々とした仁王像が両脇に立つ。
門をくぐると竹と紅葉に囲まれた急な坂道が続き、
その先に境内が待っています。
-≪ 西行が植えました ≫-
☆ 西 行 桜 ☆
鐘楼堂の脇で春に美しく花開く西行桜は、
毎年4月上旬頃に満開となる。
古くから多くの花見客が訪れたことで知られ、
謡曲『西行桜』でも美しさが謡われている。
-≪ 瑠璃光殿に続きます ≫-
☆ 阿 弥 陀 堂 ☆
本堂である阿弥陀堂は
境内の中心に位置しています。
堂内のなで仏や紅葉にも注目したい。
収蔵庫として使用され、
重要文化財の仏像などが展示される瑠璃光殿とは
廊下で繋がっています。
-≪ 石段の上にたっています ≫-
☆ 不 動 堂 ☆
平安時代初期、
弘法大師が眼病で悩む人のために彫り、
岩窟中に安置したという不動明王像が
祀られています。
石段を登った先、
境内の一番高い位置に佇んでいます。
= DATA =
《 所 在 地 》
京都市西京区大原南春日町1194
《 交通アクセス 》
京阪京都交通バス
『南春日町』下車、徒歩20分
《 拝 観 時 間 》
9時00分~17時00分
〈注〉 拝観受付は16時30分迄
《 拝 観 料 》
¥400
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★ 龍虎 俊輔 ★
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