[- 悠久の不思議な歴史を巡る旅 -]
- 第18回 -
≪ 東 福 寺 ≫
通天橋の紅葉の名所として名高く、
撮影場所としても有名な
東福寺の不思議を巡る旅は、
本日が、2日目となります。
本日のツアーは、
大きいエチケットルームの
不思議を巡る旅となります。
それでは!私と一緒に
悠久の不思議な歴史を巡る旅に
出掛けましょう!
不思議 2
〔 東 司 〕
東司は、
三門の西にある縦七間、
横四間の細長い瓦葺単層の建物。
禅堂で修行する僧が使用する
共同便所である。
入口は北にあり、
中央の土間の通路を挟んで
その両側に便壺が15個づつ並んでいます。
多数の人が共同で使用できることから、
世に「百人便所」と呼ばれています。
室町時代初期の建築で、
禅宗寺院便所の古い形式を伝える
珍しい遺構。
重要文化財に指定されています。
駒札では、
「俗に百聞便所(百雪隠)と称し、
禅宗叢林では
日本最古最大で、
現存する唯一の遺構である」
と記されています。
駒札は続けて、
「当時の排出物は貴重な堆肥肥料であり、
京野菜に欠かせない存在となっていた。
京都の公家、武家、庶民の台所を潤した。
叢林としても現金収入の大きな糧となっていた。」
とあるのが、
何とも面白い!
少し尾篭な話で申し訳ないが、
江戸時代には
一回の小便と大根一本が交換されたという
記録も残っています。
『京都坊目誌』には
「東司は選仏場の南に有り。
単層瓦屋切妻造りとす。
桁行十四間。梁行五間二尺あり。
東司の額を掲ぐ。
東司は便所なり。
嘉禎二年(1236)の建築にして。
特種の構造なり」
と記されています。
この東司は、
残念ながら
常時非公開となっています。
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★ 龍虎 俊輔 ★
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