京都古寺を巡る‐寺社巡りが楽しくなる京都ガイド‐ | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

歴史作家の龍虎俊輔本人によるブログ。

国内旅行、寺社仏閣、京都に関してを題材にして、
言いたい放題。+「☆本日はこんな日だ!☆」
「百鬼乙女関連記事」
一読したら、Facebookの「いいね」を押してね。
Twitterをやってる方は、ツイートしてね。

《 京都古寺を巡る 》
-  寺社巡りが楽しくなる京都ガイド-

本テーマ 9
〈 南 禅 寺
三門・水路閣で知られる
禅宗寺院最高位の巨刹

=京都五山別格の寺は
      室町時代の文化発祥の地=

1291(正応4)年、
亀山法皇自身が建てた離宮を
禅寺へ改めたことが起こり。
後に、伽藍の造営に努めた
南院国師が南禅寺と改称した。

室町時代、
足利義満から京都五山の最上位にあたる
「五山之上」位に列せられ、
禅宗の最高位の寺となった。
そのため、
禅宗の流れを汲んだ
五山文化の中心として栄えたが、
室町時代中期以降は
比叡山の焼き討ちや応仁の乱の兵火で
多くの伽藍が焼失


現存する建物は
桃山時代以降に再建されたものである。

日本三大門の1つと言われ、
「天下龍門」とも呼ばれる三門をくぐった後は、
垣根のない開放的な境内を
散策してみましょう!



=桃山~江戸、明治までの
        美術遺産の宝庫=


方丈とは禅宗寺院の住職が
生活する場所を指すが、
南禅寺では
大方丈と小方丈に分かれています。
1611(慶長16)年に建てられた大方丈は、
桃山時代の建築技術を集結させた
寝殿造の建物です。
柳の間や麝香の間、西の間などを有し、
内部は狩野元信、狩野永徳の筆と
伝わる襖絵で飾られています。
(展示は複製画)
一方、

寛永年間(1624~1644)に建てられた小方丈は、
伏見城の遺構で構成。
内部、虎の間の狩野探幽作とされる
金地に竹林群虎を描いた『群虎図』は、
襖絵40枚にわたる。
また、
大方丈南側にある小堀遠州作庭と伝わる
「虎の子渡しの庭」は
江戸時代初期の禅院式枯山水の
代表的な庭園として名高い。


★日本三大門の1つである三門
歌舞伎「楼門五三桐」における、
石川五右衛門の「絶景かな」で知られる。
五鳳楼と呼ばれる上楼には
天井画が描かれ、
本尊の宝冠釈迦坐像をはじめとした
仏像が安置されています。
高さは22
楼上からは
古都・京都市街が一望出来ます。


★レンガ造りの水路閣
琵琶湖から京都市内に水を
引くために作られた水路で、
1890年の竣工。
古代ローマの水道橋を模した
赤レンガのアーチが美しく、
ドラマのロケ地としても有名です。
全長約93m、幅約4mある現役の水道橋。
塔頭南禅院との間にあります。

★流れる水が見える方丈庭園
美しい曲線を描く砂紋が流れる水を、
石が川を渡る虎を表現した
大方丈南側の枯山水庭園。
江戸時代初期の茶人で
作庭家でもあった小堀遠州が手掛けたと伝わる。
6つの石が虎の親子に見立てられ、
「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。

★御所風建築の方丈
寝殿造の大方丈と、
大方丈の背後にある小方丈で
構成されている方丈。
小方丈・虎の間の襖絵「群虎図」は
狩野探幽作と伝わり、
水を呑む虎と竹林の中にたつ虎の構図が独特。


-DATA-
《 場  所 》
京都市左京区南禅寺福地町86

《 交通アクセス 》
~地下鉄東西線~
京都駅から乗車18分、蹴上駅から徒歩10分
~市バス~
京都駅前から5系統に乗車、南禅寺・永観堂道下車7分

《 拝 観 時 間 》
8時40分~17時00分
(注)12月~2月は、8時40分~16時30分

《 定 休 日 》
12月28日~12月31日

《 拝 観 料 》
境内拝観は、
自由なのでかかりません。
方 丈 庭 園¥500
三    門¥300
南 禅 院¥300

《 所 要 時 間 》
40分

《 CLOSE UP 》
秋は三門周辺の紅葉が見事!
見頃は、
11月上旬から12月上旬




※※※※※※※※※
 龍虎 俊輔 
※※※※※※※※※