教王護国寺の十不思議の旅!? | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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歴史作家の龍虎俊輔本人によるブログ。

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京都一高い五重塔を持つ
教王護国寺の不思議を巡る旅は、
本日で、日目!

本日の旅は
弘法大師・空海に纏わる
建物の歴史に
迫ります!

日目 ≫

それでは!私と一緒に
不思議な世界を巡る旅に
出掛けましょう!

不思議⑤ 〔 北面大師 〕
教王護国寺境内の西北にある
大師堂(西院御影堂)に
北向きに安置されている
弘法大師坐像のことです。

駒札には・・・
天福元(1233)年
仏師康勝が、
斎戒沐浴して、
一刀三禮毎に
"南無大師遍照金剛 "
と唱えつつ彫刻
と書かれています。


坐像が、
北向きに安置されているため、
「北面大師」という
名前で
呼ばれています。


また
大師堂は、
なんと!
弘法大師・空海の
住房だった
という
伝説もあります。


この大師堂ですが・・・
残念ながら
現存しているのは
創建当時のものでは
ありません。


創建当時の建物は、
康暦元(1379)年に
焼失してしまったため、
その翌年に
再建されたものが、
現存している建物と
なります。


また
再建された10年後の
明徳元(1390)年に
北側に、
国宝・大師像を拝するための
礼堂と廊ほ加えられ、
現在の姿と
なってそうです。

堂内には
不動明王と大師像が祀られ、
弘法大師信仰の中心と
なっている御堂
となります。

この大師堂は、
正面7間、側面4間
単層、入母屋造、桧皮葺の
特別を持ち、
前堂・後堂・中門の
3つの建物で構成された
複雑な形をしています。

また
蔀戸や妻唐戸が採用され、
寝殿造の形式が見られる
弘法大師・空海が住んでいた頃の
雰囲気をよく遺した建物と
なっています。

弘法大師坐像は、
拝観することは出来ますが、
不動明王坐像は、
秘仏となっていまして、
拝観することは出来ません。
この不動明王坐像は、
講堂内諸尊に
勝るとも劣らない
貞観彫刻の傑作だそうです。


大師像が北向きに
安置されているお話でした。

本日の旅はココまで!
旅の続きを
乞うご期待!!


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 龍虎 俊輔 
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