storage of my life story 67 | 龍慈ryuukeiのブログ

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愛一元の世界ここに在り。
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正午。

 

 

目覚まし時計のアラームより早く目覚めた峰子は、出かける前にシャワーを浴びた。

 

 

家にシャワーのある生活は、生まれて初めてだ。

 

これが、思った通りとても快適なのだった。

 

 

峰子は、シャワーの便利さに感動しつつ、スッキリして柴田弁護士法律事務所へ向かった。

 

 

 

時間通り事務所に着いた峰子は、祐二から、提訴した二件の民事訴訟について現況報告を受け、数枚の書類を見た。

 

峰子は、その書類にシッカリ目を通し、頷いて言った。

 

 

「了解いたしました。このまま進めてください。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

「はいお任せください。次にミスコンの件です。面接は金曜日の午前10時からです。」

 

「場所は?」

 

「天満橋のОmビルの3階です。入口の受付で名前等の照会をした後、呼ばれるまでは待合室で待機だそうです。」

 

「人が多そうですね。」

 

「はい、時間で振り分けた1000人を面接した中から、100人を選ぶのだそうです。」

 

「10倍ですね。」

 

「ええ。でも僕は、何となく大丈夫な気がしてます。」

 

「ありがとうございます。頑張り過ぎずに社会勉強してきます。」

 


 

 

 

峰子は、こういう根拠のない自然な感覚や、何となく感じるモノを、大切だと思っている。

 

だから、既に結果が判ったように感じている祐二の感覚を、峰子は信頼していた。

 

 

峰子自身も同じように感じていたからだ。

 

 

 

参加証や面接についての説明や注意等、必要な書類を祐二から受け取ると、峰子の中に実感が湧いてきた。

 

 

ひとつの方向へ導かれるように、物事が流れていた。

 

 

峰子のやりたい事がそこに在る限り、そしてそれが、他人と自分が幸せになるモノである限り、峰子は流れのまま進んで行こうと決めていた。

 

 

 

もし行き先が違ったら、天が教えてくれるから、峰子は安心して愉しめばいいのだ。