夏草の勢いの増す里山・初越のこみちから

わらアートの、イヌワシ・兎・猪の姿が消えました。

お色直しで退席との事。

 

坂の上から遠く赤城の空を見つめていたイヌワシ。

後ろの尖った山は駒方山です。

頂上近く観音堂があります。

その斜面に駒が嘶き駆け上る姿が浮き出して見えましたが、

最近それが見えにくくなってきているのが残念・・・・・

 

でも、このイヌワシの位置から一番よく見えます。

里山の草原を抜けてきた風がさっと吹き上がる時、

いななきが聞こえてくるような・・・・

 

厳しい里山の自然の中に、

イヌワシの目は鋭く、それが魅力的です。

里山を守り行くのは大変です。

ここを耕して生活してきた人々を思います。

 

雨上がりの草刈りの朝、珍しく駒が浮き出して見えました。

イヌワシは翼を膨らませ、

足に力を込め、

赤城の空に飛び立ちそうです。

その力強さに、ここを守り行く夢を

諦めたくない思いが湧きます。

駒方山の駒いななけば イヌワシに力満ちきぬ

今か飛び立つ

 

春にはここに帰るということです。

 

何千の水仙が咲き乱れていた野原。

高齢化の波にここも草の原になりそうです。

あらっ?

藁の兎の鼻先に小さな水仙が花開いて風に揺れています!

 

ぴょこぴょこ兎が飛び回り、

おいしそうな草の匂いを嗅ぎ、

ふふふと笑うと

「くすぐったいよおー」と

花がほころぶような・・・

春のゆらぎの中の一コマ

 

わら兎ふふふと笑う鼻先に

くすぐったいよう

水仙ゆらぐ

 

初越のこみちの入り口にお出迎えしていたのは

大きな猪。

短歌や俳句や願い事の

木の短冊が風に揺れる小さな公園。

 

ここも最近まで野菜の実る畑でした。

その一段上には豊かな水田がありました。

 

豊かな水田の土を作るのに100年かかるそうです。

放置すると、一年で原野化します。

ユンボで掘り返し、レンゲを蒔きましたが失敗。

 

しかし、藁のイノシシさんが来たこの春。

レンゲが顔を出しました。

 

ムギュムギュ黒土を踏む太き脚

藁猪の一歩の先に黒土

 

初めて種蒔きをしました。

こうして踏まないと芽が出ないよ。

先輩に教えられ、

一緒に踏みました。

 

芽が出ました。

鹿に食べられてしまいました。

しかし、耕してくれたOさんは、また種を蒔きました・・・・

 

「喰われたら今度は蕎麦を蒔きゃいいよ」

鹿の悪口も言わないんですね

 

 

里山保存会の方と働くと

大変でも

心が明るくなります。

 

 

ここに真っ先に帰るのは猪さんらしいです。

ここで、みんなでお色直しをする予定です。

また来春会えたらいいな。

また、お知らせしますので、

ぜひ、ご参加ください。

 

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