もう一か月が流れ去り、さて、この一か月何をしたかなあ?
働き盛りの若い人には生活に関わる貴重な一年。
青春真っただ中の十代を想うと、なんとも切なく。
先の限られて思える高齢者には
それはそれでこれも切ない貴重な一年。
そろそろ、旅行ができると思っていたのに・・・・などと。
「風の掲示板」で
懐かしいお名前に出会った。
雪が消え、短冊を枝に戻した日、
ここに来てくださっていたのか ! と、
嬉しくて、
写真に記録した。
田島さんは長年、利根沼田の短歌の会を背負ってこられた方。
「牧水の旅」の計画の時は、
相談にのっていただいた。
子持山の白き頂きに朝日射し七草刻む水の冷たし 田島智恵
この歌には、田島さん個人のある朝と、
この時代の風習。
そして、この季節の沼田の風景が、
しっかりと刻まれている。
それだけではない。
私にはもう一つの世界が開く。
田島さんは私の母の世代。
七草を刻む、白い割烹着姿の母を想うひと時をいただいた。
あなたも、あなたの今を
一首に刻み置きませんか ?