初越のこみちにようこそ
*今日は沼田散歩*
生方記念文庫から。
お隣は旧沼田貯蓄銀行の建物
「利根沼田の女流歌人」
関連行事
「生方たつゑと北見志保子」それぞれの思い
講師 須藤 恵
ピアノ 藤井由香
須藤恵さんの歌う側からの短歌の読み方に出会え
面白い と思いました。
北見志保子の歌「平城山」という曲について
いにしへも妻に恋ひつつ越えしとふ
平城山の路に涙おとしぬ
実はこの歌詞
作曲者の 平井康三郎が 手直ししているという。
元は
古へもつまを戀ひつつ越えしとふ
平城山のみちに涙おとしぬ
だったらしい
私は高校生の時「つまに」と歌い違和感をもったので
「ああ」とまずは納得。
では、歌手の須藤さんは、と言うと
歌って示してくださった。
「つまに」と「つまを」では
その後の歌い方が変わってしまうと言う。
「つまを」に変えて歌ってくださった。
劇的だった !
私の分析。
「つまを恋いつつ」というと、作者のつまに限定される。
文法で言えば、をは「直接対象格」
だから直情的。
ところが
「つまに恋いつつ」というと、をより対象が広がり
恋うということそのものが胸に切ない。
文法で言えば、「に」は「対象地(目的地)格+舞台格」
女子校生の私は理屈抜きにそれを味わい憧れていたのだと、今は、思う。
一年前、同じ会場で
「沼田に俳句に比べて短歌は根付いていない・・・」と聞いてがっかりした記憶がある。
だから、このように、興味深い取り組みがこれからも続き
ここに短歌が根付きそうで
なんだか 嬉しくなった。
スタッフの皆様のご労苦を思う。
須藤 恵さんのこれからのスケジュール
若いころ、隣の席に座り、
村上順子さんに名刺をいただいた記憶がよみがえった!
優しい眼差しを向けられ嬉しかった思い出。
私は本当に よい出会いをいただいて来た。
そして
利根沼田に、不思議なご縁を感じる。
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