12月に入ってからユナイテッド航空から「Get ready for United Premium Plus」というタイトルのメールが届きました。
以前から話題になっていた、プレミアムエコノミーの導入のスケジュールが決まったというもの。サービスの名称は「United Premium Plus」です。
これまでユナイテッド航空では、快適なエコノミーとして「United Economy Plus」のサービスがありましたが、座席間隔が多少広いというサービスに過ぎず、他社が提供しているビジネスクラスとエコノミークラスの中間という位置づけの「プレミアムエコノミー」とは全く異なる内容でした。
ユナイテッド航空では、いわゆる「プレミアムエコノミー」は導入されないのではと思っていました。
メールに合ったリンク先でサービスの内容を読んでみると・・・
座席周りでは、
シート間隔がエコノミーよりも広い
調整可能なレッグレスト、フットレスト
座席脇には、USBポート、電源
13インチの大型スクリーン
サクスフィフスアベニューのブランケットと枕
ノイズキャンセリングヘッドフォン
機内食では、
エコノミーとは異なる専用の機内食
アルコール飲料無料
その他では、
手荷物預けの優遇
プレミアアクセスカウンターでの手続き
優先搭乗
ユナイテッドクラブの割引料金での利用
などが付いているとの説明でした。
座席周りや機内食については、サービスが良くなっていますが、マイレージプラスの上級会員は、アルコールは無料チケットがもらえていますし、チェックインや搭乗時の優遇は受けられるのでメリットは小さいかなと思われます。
また、「United Premium Plus」ができたことで気になるのは、PQMの積算率と、グローバルプレミアアップグレード(GPU)でのアップグレードの扱い。「United Premium Plus」のサービスが新設されることで、エコノミーからのアップグレードが「United Polaris Bussiness」ではなく「United Premium Plus」になってしまうのではないかという点です。
この点については、以下のFAQに記載されていました。
これによれば、PQMは150%、エコノミーの正規運賃のYクラスやBクラス、ディスカウントビジネスのPクラスと同じ積算率、航空券の価格によっては、効率的な積算ができそうです。
また、アップグレードについては、エコノミーから、「United Premium Plus」へも「United Polaris Bussiness」へもGPU1枚でアップグレードができるとのこと。どちらにもアップグレードできるとしたら、「United Polaris Bussiness」にアップグレードしてもらえるほうがよいと思いますよね、どんなふうにリクエストするのかと疑問に思っていると別のFAQに答えが掲載されていました。
説明を読み解くと・・・
アップグレードのリクエストは「United Premium Plus」と「United Polaris Bussiness」のいずれか、またはその両方に入れることができる。
両方にリクエストを入れたケースでは、どちらかのアップグレードが確定した場合、最初にアップグレードが確定したクラスの席に予約が変更される。
最初にアップグレードが確定したのが「United Premium Plus」の場合、引き続き「United Polaris Bussiness」のリクエストが残り、アップグレードを待つことができる。(なお、この後、「United Polaris Bussiness」のアップグレードができた場合でも追加のGPUは不要。)
とのこと。
最近は、「United Polaris Bussiness」のリクエストを入れても通らないことが多く、GPUを使い残すことが増えていますので、「United Premium Plus」へのアップグレードで少しでも快適な席に座れる可能性が高くなるのも歓迎ではあります。でも「United Premium Plus」へのアップグレードでGPUを1枚消費してしまうのは、少々もったいないような気がしてなりません。
また、「United Premium Plus」ができると、「United Polaris Bussiness」へのアップグレードは、当然ながら、有償で「United Premium Plus」を購入したお客さまを優先するでしょうから、単なるエコノミーからのアップグレードはさらに遠のくような気がします。(このあたりの疑問に答えてくれるFAQはありませんでした)
「United Premium Plus」が搭載された機材は、太平洋路線、大西洋路線、南北アメリカ路線に導入され、日本では、東京―ニューアーク線で利用できるとのこと。12月3日から予約もできるようになっていますので、航空券の価格を見ながら利用するクラスを決めて行こうかなと考えています。
「United Premium Plus」の航空券は決して安くはないでしょうから、どのクラスの航空券を購入するのがお得で快適か悩みどころです。Flyer Talkでは、アメリカ発アジア行きの「United Premium Plus」運賃に関するコメントが掲載されているなど、ユーザーの注目も集まっています。「日本発でもサービス導入キャンペーンなど始めてくれないかな」と待ち望んでいます。