2016年12月に発売された「バーミキュラライスポット」、待ちに待った発売直後に購入し半年が経過しました。我が家の日常で活躍していますが、使ってみてわかったことがありますので、良かった点、使いにくいと思った点など、紹介します。

 

バーミキュラ(26㎝) 購入を決めるまで

バーミキュラでご飯を炊くと美味しいという話を聞いたことがバーミキュラという琺瑯鍋を知ったきっかけ。鍋でご飯を炊くこと自体には面倒などとは思わず抵抗がなかったのですが、玄米食のため炊き上がるまでに時間がかかるので、食事を作り始めてから炊くのは間に合わないことが難点。私たち夫婦のライフスタイルでは予約炊飯が必須のため、バーミキュラなど鍋でご飯を炊くことは難しいとあきらめていました。

 

ある日、バーミキュラの炊飯器の開発をしているニュースを聞き、愛知ドビー社のHPで情報検索。発売前からバーミキュラライスポットのメールマガジンを購読、発売日を心待ちにしていました。

 

発売を楽しみにしていたのですが、我が家に届いたのは発売から1か月後。販売予約しなかったのは、炊飯時の蒸気の吹き出しと音の大きさを実物で確認したかったから。HPの情報には詳細が記載されておらず、実物の炊飯シーンを見てみないと心配だったのです。

 

発売後、家電量販店の実演販売で炊飯の様子を確認、炊飯中の蒸気の出方や音など担当者の方のお話を伺ったほか、販売直後に購入された方のコメントを価格.comなどを読み、蒸気の出方は思ったよりも少なく水の吹き出しもほとんどないこと、音も電気炊飯器に比べて静かとわかりましたので購入を決めました。

 

バーミキュラ(26㎝) 商品到着

発売直後は、量販店用に販売在庫を確保されていたようで、HPでは3か月待ちでしたが、量販店での購入では、即発送可能な状態にあり、購入から1週間で商品が到着しました。

 

 

荷姿はこのような段ボール箱。商品の大きさに比べ箱のサイズが大きくてびっくり。さらに、とても重く、宅配業者のスタッフから「重いですから気を付けてくださいね」と言われたほど。

 

 

開けてみると、2つの箱が入っていました。バーミキュラ鍋と調理用の本体が分かれて梱包されていました。

 

 

箱の中身はこちら。黒いバーミキュラ、調理本体、計量カップ2個(米計量用と水計量用)、蓋の置台、クッキングブックというもの。

 

事前に確認していたものの、バーミキュラ鍋本体は相当重く、本体にセットした状態では、家電収納場所からの出し入れが難しいと思うほど。基本的には、キッチン内に炊飯器を置いたまま使うことを想定しているのかと思います。

 

バーミキュラ(26㎝) 炊飯の結果

到着後、早速ご飯を炊いてみました。

手順は・・・

・ 米の計量カップで計量

・ ボールを使ってお米をとぎ、ざるにあけて水切り

・ バーミキュラ鍋にお米を入れて、水の計量カップで水を計量して注ぎ

・ 鍋を本体にセットして、スイッチオン!

 

浸水時間を含めて約1時間ほどで炊き上がりました。

 

 

最初なので、取扱説明書通りの規定分量で炊いてみました。出来上がりのタイマー音を聞き、蓋を開けてみると、かに穴のあいたご飯が炊きあがっていました。

 

ご飯をほぐしてみると、底の部分は焦げる直前の固め、表面に近い部分はふっくらした炊き上がりで、全体的に少し固めの仕上がりになっていました。

 

お米をとぎ、水の計量をしてセットするだけですので、使い勝手は電気炊飯器とほぼ同じ、難しい手順はなく、お鍋で炊いたご飯がいただけます。

 

後日、玄米ご飯も炊いてみました。

 

 

手順は白米と変わりませんが、セット前に浸水時間が必要なことが異なる点です。

 

玄米の炊き上がりも白米同様、底の部分と表面に近い部分で仕上がりに若干の差があり、全体を混ぜ合わせてみると、IH炊飯器に比べるとぱらっとした食感に仕上がりました。

 

白米の時には気が付きませんでしたが、お鍋の中央部分のご飯が白く炊き上がっています。これは、中央部分に水分が多く落ちるのか、ここに水が集中して柔らかい炊き加減になっているようでした。

 

 

普段使用しているお茶碗によそってみると、ぱらりとした仕上がりになっているのがよくわかりました。炊き上がりの食感の評価は好みによって変わると思います。粒がのこる炊き上がりが好みの方には向いていますが、お米が多少つぶれるくらいのもちっとした食感が良い方には向かない仕上がりです。

 

蒸気の吹き出しや炊飯時の音は想定よりも小さく、特段気になることはなく、これを炊飯器として使っていくことに決め、これまで使っていたIH炊飯器は手放しました。

 

バーミキュラ(26㎝) 半年間使用した感想 

よかった点

葉っぱ 美味しい鍋炊きご飯がスイッチ一つで食べられます

ガス台鍋でご飯を炊く場合、予約ができませんし、火加減調整必要がありますが、温度調整が自動で行われるので、スイッチ一つでご飯が炊きあがります。予約できたり、調理時間中離れられるのが最大のメリットと感じています。

 

推奨されている水加減での炊飯の状態をより好みに近づけるため、水加減の好みを見極めるまで何度かトライが必要でしたが、慣れた今は、白米・玄米ともに好みの固さで炊きあげられるようになり、便利さを享受しています。

 

葉っぱ 無水料理にも使えます

炊飯に利用するほか、煮物など無水鍋料理もに活躍しています。材料を入れてセットしておくだけで、鍋について火加減を調整する必要がなく、ほっておいても仕上がるのは本当に便利です。ヘルシオのホットクックの購入を検討していたので、バーミキュラで無水料理ができることも大きなメリットです。

 

夫婦の好きな「焼いも」を試してみたところ、東芝石窯オーブンと争えるくらいの美味しい仕上がり、オーブンよりも少ししっとりと焼き上がりました。

 

気になる点

葉っぱ 家電製品としての操作性に不満

電源コードが本体収納式でなく、使う都度束ねておく必要があることや、タイマー予約の時間を設定する際、予約時間になるまでボタンを押し続けなければならないことなど、小さなことですが、一般の家電製品に比べるとかなり操作性が劣ります。

 

我が家では、翌朝のご飯を寝る前にセットする習慣で、夕食後にお米をといでセットしていました。この場合、タイマーの時間セットのため、10時間分ほどタイマー時間を送らないといけないのですが、時間送りのためにボタンを相当の時間押し続けることが必要で、半日程度先の時間予約をする場合は特に不便に感じました。1時間~2時間後の予約なら面倒ではありませんが、我が家のライフスタイルでは、使いにくい点です。

 

葉っぱ 取り扱いが面倒

購入前からわかっていたことですが、

・ お鍋も蓋も重くて、慎重な取り扱いが必要

・ 蓋と本体の接地面がホーロー引き処理されていないため、錆びやすい

・ 洗米はお鍋でできず、別途ボールとざるを用意しないといけない

・ 玄米はあらかじめ吸水しておき、その後、計量した水で炊き上げないといけない

・ 保温機能がなく、炊き上がった後、あっという間に冷める

など、ご飯を炊くまでにひと手間かかる上に、あったら便利という機能がありません。IH炊飯器では、内がまでお米とぎをして、内がまの目盛りで水を計量できますが、ホールやざるなどの洗い物が増え、専用の計量カップを使わないといけないのは少々面倒に感じました。

 

何よりも困ったのは玄米を前の日の晩予約して翌朝炊く場合。マニュアル通りでは、先に玄米を6時間ほど吸水させておき、ざるで水を切った上で、玄米の計量目盛りで量った水を入れて炊かないといけないのですが、この方法で炊くためには、朝起きてから吸水させた玄米をセットを炊かなければなりません。朝炊き始めるのでは間に合わない・・・。仕方なく、吸水する前のといだ玄米をバーミキュラに入れ、吸水分の水加減を考慮して水を入れセットしておく方法で対応しています。

 

マニュアル通りではありませんが、今のところ、好みの水加減がわかっているので、この方法でも美味しく炊き上がっています。

 

最初のバーミキュラ炊飯器ですので、いろいろと改善の余地があると思います。しかしながら、なによりもパラリとご飯が炊き上がること、そして、炊飯器としてだけでなく、調理器具として、煮物、スープ、焼き物などに使えるのは便利。いろいろと不満な点はありますうが、大きな使い勝手の問題はないので買って正解と思っています。

 

まだまだ使い道はありそう。しばらくの間、他のお料理でも試してみたいと思っています。