香港のあちらこちらにある庶民の台所「街市」は生鮮食料品を売るお店のほか、「熟食中心」という食堂街が併設されています。フードコート風のカジュアルなお店が多いですが、新鮮な材料を使って作られることもあり、評判のよいお店があります。


今回宿泊していた北角の街市「渣華道街市」3階(2楼)にある「東寶小館」に夕食を食べに出かけました。



お店は、北角の街市(生鮮食料品市場)3階食堂街にあります。




1,2階は、生鮮食料品売り場。八百屋、魚屋、肉屋と生鮮品は一通り購入できます。市場の中は、おばさま方に混ざって男性の買い物客が多いのが目立ちました。香港では男性が買い物に出ることも多いのでしょうか。


3階の熟食中心に上がってみると、お目当ての「東寶小館」の開店は17時半。開店に向けて準備中。



誰もお客さんがいない店内、すでにいくつかの机には予約が入っているのか、人数分のセッティングがされていました。


こちらは大変な有名店で予約を入れるのも一苦労。「開店時間に行けば予約がなくても入店できることが多い」と知り、開店時刻目指して出かけたもの。お店の前に行ってみると、開店準備中のスタッフから声をかけられ、「予約なしの2人ですが・・・」と聞いてみると、空いている席に座られてもらえ、本日最初のお客さんになりました。


メニューをもらって、お料理を選びます。おいしそうなお料理が多いのですが、何せ2人ではあまり食べることができません。スープ、お料理、ご飯物をひとつずつ注文することにしました。




スタッフにお料理を注文すると、テーブルの上の箸たてに伝票が置かれました。


葉っぱ 「蝦球西蘭花(海老とブロッコリーの炒め物)」 (168HK$)


最初に海老の大きさにびっくり。火が通った時に花が咲くようにした処理された海老の形が美しいお料理です。新鮮な材料を使って、作られた一品、あっさりとした味付け、しゃっきりした野菜の食感と海老の火の通り具合がよく、美味しくいただきました。


葉っぱ 「大肚婆炒飯(海鮮チャーハン)」 (98HK$)


こちらもさっぱりとした塩味の一品。介蘭と海老、そして卵白の具材の組み合わせがよく、どんどん進んでしまいます。



葉っぱ 「豆腐時菜魚吞湯(豆腐と季節の野菜と魚のあらのスープ)」(82HK$)


白濁したスープの中には、魚のあらと豆腐、白菜、フクロダケが入っています。魚の出汁がよく効いている優しい味です。


最初のお客さんだったからか、どんどんお料理が出てきて、あっという間にテーブルの上がお料理で一杯になってしまいました。


ふたりで食べられるだろうかというほど、どのお料理もボリューム満点。最初は、残して持ち帰りしようかと話していたのですが、食べ進んでいくうちに、あまりのおいしさから、ほぼ完食してしまいました。



食べている途中に周囲を見ると、いつの間にか満席。先ほどの閑散とした店内がうそのよう。グループで予約してる方が多かったのか、大きな声で盛り上がっています。


家族連れ、友人同士等々、みなさんおいしそうに食事をしていました。



お料理を食べ終わって一息ついていると、サービスのデザートが来ました。さつまいもの生姜煮です。生姜の辛みと甘いスープがベストマッチ、風邪で痛めたのどに効きそうなデザートでした。


いずれのお料理もおいしく、高級レストランと同じかそれ以上のレベル、カジュアルな店構えと味が対照的で驚きます。街市の上のお店ですので、お安くいただけるのも人気の理由なのでしょう。お会計を済ませてお店の外に出ると、入店を待つお客さんで階段の踊り場付近が大混雑していました。


こちらのお店は、どのお料理も大盛りでボリューム満点、グループで来て楽しむのに向いています。2人ではあまり食べられませんが、それでも3品程度は楽しめますので、よく考えて注文すれば大丈夫。何よりも、何度通っても飽きないくらいのメニューラインナップですので、香港へ来た折には、また伺いたいと思います。


東寶小館
2880-5224
北角渣華道99號渣華道市政大廈2
99, JAVA RD, NORTH POINT 2/F COOKEDFOOD CENTER



東寶小館広東料理 / 北角 ノースポイント)
夜総合点★★★★ 4.0