鼻につく匂い

嫌でも刻に思い出す

あの小さい部屋の中

鍵を閉めて二人

熱い息を吐きながら


鼻につく匂い

どこに居ても思い出す

音の無い暗い密室

あなたと私だけ

小刻みに動きながら


布団はなくていい

急いでいる訳では無いけれど

都会ってそんなもんでしょう


目に焼きつく思い

あの人がいい

この場所で二人

あの人でいい

閉ざされた道のり


目に焼きつく思い

瞳の色に誘われて

手から 事を始める

薄明かりに見えた表情に

作った顔で応えながら


言葉はなくていい

愛し合いたい訳では無いけれど

この場所で求めていないでしょう


汗のにじむ願い

明るい場所で我に帰る

後悔が混ざりあった気力

手を合わせ合掌

見ていて欲しいから


汗のにじむ願い

雨が止んだ地面

遠くで聞こえる車音

寂しさが募る孤独

口角を無理にでも上げながら


返事はなくていい

待っている訳では無いけれど

もういってしまったのでしょう