初めて会って 恋をした

どこか奥手なところに

周りが見える振る舞いに


話して見つめて 恋をした

どこか遠くを見る目に

答えて聞いてのラリーに


行きと帰りの歩く距離感が

どれだけ近付いたとしても

メニューを開く手が触れたとしても

隣を歩く肩が少し触れたとしても

これで終わり

なんだか馬鹿みたいだ


家に帰って 思い返した

どんな会話をしたっけ

どんな顔をしていたっけ


布団に入って 思い返した

あの相槌で合っていたっけ

出口ばかり見ていなかったっけ


理想の中の英雄が

誰かの悪人だったとしても

たとえ 話が合う人と出会い

片方が恋に落ちたとしても

これで終わり

どっちに向かっても行先は同じ


寂しさからくる安堵に惑わされ

欲望からくる愛しさに騙され

独りの気楽さを増強させる


今を生きる幸せが

どれだけ苦痛になったとしても

時は止まらず過ぎてゆく


二度目に会って 恋をした

やっぱり良いな 落ち着くなと

相手も同じ思いだろうと


離して身詰めて 恋をした

終わると分かっていながらも

希望を手放したくなかったから


こちらばかりが舞い上がり

想いも目線も見えないまま

孤独からの二人の空間で

もう走ることには疲れたよ

ありがとう

なんだか馬鹿みたいだ