ヨットの揺れに合わせて

波打つ潮が外壁を鳴らす

マストがいくつも重なり

微かに軋んで空を揺らす


これから結ばれたいわけじゃないの

今の関係で充分足りているから

できれば隣で 側にいて欲しいの

居場所を取っておいてくれるなら


トンビが陽を横切り

大きな影で地を駆け回る

四隅の土が見えた芝生に

心地良く草を撫でる風の波


最後までを期待しているわけじゃないの

もっと選んでもらうべきだから

それでも終わりは来て欲しくないの

このぐらいが好きなのでしょう


光り輝く夜の景色

反響した靴音に寂しさが表る

夜の冷たさが頬を撫で

今すぐにでも手の温もりを欲す


好かれるくらいなら簡単なこと

抱き締められて 手を握られて

キスをして 愛を伝えて

そう だから離れないでいて


外を歩く人々の話し声が遠く

窓の水滴で内の暖かさを知る

明るくなり始めた外の空気に

小さく聞こえる車走が心地良い


いつでも返しくれる優しさ

何も秘めていない目線

どこを取ってもやっぱり好きだ

これが始まりならば 終わりは見たくない