愛してると言うほど

人を想った事があるだろうか

一生共にいたいと

確信を持った事があるだろうか


布団の温もりのような

一時的な安堵感は覚えている

冬の冷たさのような

過ぎ去る喪失感は心得ている


あなたとはまだ

始まっていない


柵に腰掛けて眺めた川

濡れて走った夜の桟橋

思い出だからこそ濃く

過去だからこそ美しい


変わらず並んだ星を見て

あなたは何を想う

同じ動きをしない灯火を見て

私に何を想わせる


あなたにはまだ

知られていない


心地良いと言えるほど

人と過ごした事があるだろうか

一生見ていたいと

心から願った事があるだろうか


外見だけで近寄られ

憶測だけで何が分かるだろう

中身を知らずに選ばれて

会話をせずに何を知るだろう


あなたへはまだ

伝えていない