耳に触れた 柔らかかった
声に出した 微笑み合った
ここにいて 安心するの
救い出して 独りの僕を
目をぎゅっと瞑ってから
口をきゅっと窄めてから
あれもこれも塞いでしまうなら
残った手だけで愛を伝えて
頬に触れた 暖かかった
顔を寄せた 囁き合った
そばにいて 心地良いの
誘い出して 好みの僕を
終わりの時刻を迎えるたび
そしてまた朝陽が登るたび
後悔と似た思いが残るなら
共に生きる道を口にして
離さなかった 戻れなかった
話せなかった 始めなかった
纏った着ぐるみが溶けていき
第二の馴れ初めが始まっていく
終わらせなかった 見合わせなかった
追いきれなかった 振り向けなかった
記憶に残る過ちを繰り返し
記憶に残る行動で悩み踠く
先に入れて 愛したいの
連れ出して 透明な僕を
誰にも見えない願いが
記憶となり 妄想となり
簡単な言葉さえ 分からないまま
気持ちだけが寂しさを作った
そこにいて 感じたいの
溢れ出して 夢中の僕を
疑いに変わった今 同じ想いを欲し
目で問う君の前に 呆然と立ち竦む
何もしないのねと 薄っすら微笑み
さよならも言わず 重い扉を閉めた
会いたかった 見つめ合った
比べていた 比べられていた
それでいて 愛し始めていた