猛スピードで駆け抜けた記憶
甘ったるいことも恥ずかしくなく
自分が幸せならそれで良かった
大きな車に小さな身体
変わらず見栄っ張りなあなた
そんな夢を見ていた頃も
大声で泣き叫んだ記憶
独りぼっちで悲しさを押し殺していた
あなたが相手をしてくれたことは忘れない
似た者同士の二人と言われたかった
あなたは叫べば見てくれるから
そんな夢を見ていた頃も
雪で街が白く染まった記憶
ありのままの自分を出せていた
いつも頭の隅にはあなたがいたこと
会えば喧嘩ばかりしていたけど
10年後にまた会おうって
そんな夢を見ていた頃も
大きな身体で包み込まれた記憶
行ったばかりで後ろをついて回る日々
心を癒すまでには力尽きていた
好きでやった家政婦も
あなたにとってはただの人
そんな夢を見ていた頃も
頭の中の感情が歪み合った記憶
いつもありがとう 育ててくれてありがとう
感謝の気持ちを忘れはしないけど
薄くて高い壁があるのは知っている
好きで苦手な空間だった
そんな夢を見ていた頃も
動物と共に過ごした記憶
ここで生きようと決めていた
会うまでの3時間が短く思え
暗く煙たい部屋でも良かったのに
あなたと二人の生活にはできなかった
そんな夢を見ていた頃も
海の匂いが心地よかった記憶
いつもの場所とは違う方へ飛び出した
そうしたらあなたと出会えたんだ
それが運命なのかは分からないけれど
一瞬の迷いがあなたを傷付けてしまっていた
そんな夢を見ていた頃も
ヒーローに憧れていた記憶
過去の自分を見返し思い上がっていた
周りの目を気にしたことが終わりへの道
遠出をしてお互いを知り
続きはまた今度と言ったきり
そんな夢を見ていた頃も
何度も思い出す忘れない記憶
写真を飾るのは忘れられたくないから
共に泣き共に歌い寝たのは気のせいか
年下の君にどう甘えたらいいのか
手を伸ばしては引き 駆け引きが辛かった
そんな夢を見ていた頃も
これで終わりだと悟った記憶
最前列の特等席でも寝ていたね
家具を買いに街を出たことも
作られた相棒が一人でに動き出し
あなたを困らせてばかりだった
そんな夢を見ていた頃も
これで良いのかと疑った記憶
流れに任せ 音に任せ 辿り着くは思い出
二度目の遠出で気持ちを知り
三度目の遠出で立ち位置を知った
雪も氷も家も歳も友も恋も置いていく
そんな夢を見ていた頃も
どんな夢であったとしても
100を越える素晴らしい物語で締めくくる
でもこれはまだ途中のお話
これから1年ずつ歳を取り年を越す
それまでの記憶はこの手で握っておこう
幸せであったと笑顔で語り尽くしたい