元彼と同じ名だって

いつか答えた気がするんだ。

同じ匂いがしたのなら

きっとあいつなんだろうって。


いつの間にか姿を消したのは

確か季節の節目だったからか。

そんな理由だとは知らず

何年も待っていた頃が懐かしい。


今でも名を聞いて思い出す

あの時の音楽 あの時の想い

良かったよ 本当に良かったよ

たぶん意味のない事はなかったはず


元彼と同じ名だって

思い出した事もあったかな。

よく知らないくせにさ

あぁって相槌打たないでよ。


そうやって逃げて行ったのは

やっぱり僕のせいだったのか。

寝静まる夜に押しかけて

布団の中の静かな会話を覚えている。


その名を聞くと振り向いてしまう

あの時の言葉 あの時の願い

良かったよ 本当に良かったよ

きっと悪い事は忘れてしまったはず


同じ色が好きで 同じ月に生まれて

同じ足音で 同じ空気で 同じ影で

もう君でしかなくなった時も

元彼と同じ名だって そう言った気がする。


重なってしまう行き先も

新しいと思えた記憶でさえも

あの日を思い出しているだけなんだと

気付いたとしても認めたくはなかった。


もう一度会って話して見て聞いて

新しいあいつを探し出せたのなら

心を許してみてもいいんじゃない

たとえ 元彼と同じ名であろうとも。