最後まで優しくしてよね
別れを惜しんでくれてもいいのよ
他の誰でもない 自分のものだって
そう言って口を塞いでも構わないわ
初めてを覚えているかしら
俯いて目を合わせずにこちらを伺って
慣れたものよね こうして横にいる
時間がそうさせたのよね
だから手を取ってゆっくりと座らせて
髪を一本一本見ながら梳かしてくれて
惜しんでいる証拠かしら
私がしている様な とびきりの笑顔を見せて
優しさを見せるのなら手を繋ごう
これでもう終わりなのだから
最後まで優しかったよね
別れがこうも早いだなんて知らなかったよ
他の誰でもない 僕のものだった
そう言えたのは 静かに口を塞いでから
きっと今初めてを思い出しているのかな
いつも笑顔で輝いていたから
こんな僕を隣に置いてくれてありがとう
ゆっくりと築いた時間がそうさせた
だから今回もゆっくりと休みなよ
大事にしていた綺麗な髪を僕が梳く
いつも持ち歩いていた鏡を手に
僕はまだ笑えないよ 君の写真と違ってさ
お別れにその冷たい手を握らせて
これでもう終わりなのだから