少し不機嫌そうな顔をして

顎に整えた髭をあしらえて

なんだか見惚れてしまうのは

嫌らしさからくる好感のせいかしら


子供に見せる表情が優しくて

時折り見せる顔がはにかんでいて

できないよ 一緒になんて

その垂れた目で見つめないで


家庭の顔というものかしら

席を立つと眉間にしわがより

戻ると両肘をつき身を乗り出して

父親顔で子供の話に相槌を入れる


こんな人 どこで見つけたの

出会うタイミングを間違えたのね

隣に私がいれば 今よりももっと

もっとあなたを支えているわ


眼鏡が似合う素朴な顔をして

この季節のTシャツがスマートで

そんなしかめ面で聞かれても

視線を合わせられないから


腕組みをして話すのが癖で

鍛えられた腕が隠されていなくて

その服の下にはどんな身体が待っているの

夜はどんな顔で見つめてくれるの


浅い靴下は苦手だけれど

あなたの歳であればお洒落に見える

取るには後どれくらい必要なの

二人の時間は団欒の後でいい


優しい人ね どこにいたの

見つけきれなかったのは時のせい

生きる場所が違えばいつか

いつかあなたと共にいれたのよ


幸せを既に見つけているように

私を背景の一部として見ているのなら

あなたの幸せはそこまで

それ以上には決してならないのよ


飛び込む勇気を持てたのなら

いつでも私に声をかければいい

照れた笑顔で振り向く勇気は既に

既に用意できているわ