あなたと二人で明かした夜

どこか異世界のような街並みが

赤や黄色に光り輝いている


昔を思い出し語り歩いた道

騒がしさから薄れた高台から

狭い路地が入り乱れて見える


少し涼んで帰ろうか

部屋に戻るまでは二人だから

異国の空気を存分に味わおう


心地良い風に吹かれて

火照った身体を和ませて

寂しげな気持ちに転がされて


どこへ行くかも分からない電車に

数時間二人揺られて帰ってきた

賑わった地下道 物惜しげな人々


暖かいお湯で身体を流し

自分の匂いと違う布団に包まる

夢に見た記憶と現実の私は別であった


あなたに後ろから抱かれた記憶も

握られて耳の後ろを濡らした私も

ただ共にいた時間だけは現実であるはず


いつしかあなたとを経験したい

これからの行く先を見てみたい

もしもこれで終わりなら全てが欲しい


あなたの手で果て あなたの息で塞ぎ

狂おしいほど夢に見た映像が

今目の前で 私がされている


部屋は一人と言ったでしょう

温もりを感じただけでしょう

あなたの居た空気の匂いでしょう


用もなく話しかけてしまうのは

目を見て恥ずかしく思うのは

夢に見た記憶と重ねているのでしょう


触れていたいのに 触れてみたいのに

良心が邪魔をして動けない

そして初めから一人であることを思い知る